2007年3月


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ギリシアへ - 2007年03月31日(土)

明日からギリシアへ旅行。
イースター前の来週に休暇をとったので、金曜日まで。
明日は、朝のフライトでアテネに到着し、そのまま乗り継いでサントリーニに夜に到着し、翌日を過ごす。
その夜にアテネに飛んで、金曜日の昼の便で帰るまで、アテネに滞在する予定。
そのうちの一日は、車を借りるかツァーで、デルファイまで行ってみたいと思う。
お魚が美味しいのではないかと、今から期待している。
以前にギリシアを旅行した同僚が、ポルトガルの料理が好きだったら、ギリシアのも好きだろうと言っていた。
ヨーロッパの中でも、ギリシアまでは、なかなか行く機会がないので、今回の旅行は嬉しいのだが、まだ他にも訪れたいところがあって、また行くことができるだろうか。

今日は、その準備をして、文鳥は知り合いのところに預けに行く。
明日から金曜日まで日記はお休み。


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ベビードール - 2007年03月30日(金)

今週は、久しぶりにフレグランスをベビードールにしてみた。
トレゾァが芳醇な甘さといえば、こちらはフレッシュな甘さというのか。
果実の甘さがある故だろう。
まぁ、一言でいって、やっぱり甘い甘い香りなんだけれど。
つけた瞬間の甘さは、また格別で。

こんな香りをまとう自分に恥じないのは、天晴れというべきか。
厚顔無恥というべきか。

それでも、気に入っている香りのひとつではあるから。
たまには、敬意を表して身に纏わねばなるまい。

夜になって、まだ髪に残った、かすかな甘さは。
それも、かわいい。

ちなみに先週は、やっぱり久しぶりの、イリスだった。
その前は、イプサ。
季節の変化のせいか、なんだか変えてみたい気分なのかしら。

常用しているのは、イヴリンローズとランスタンドゲランを交互に。


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乗り合わせ - 2007年03月29日(木)

会社の帰りにトラムを待っていると、狭い通路を先生に引率された子供達の一群が後ろを通り過ぎて行った。
線路間際に立っていたわたしと、後ろの一群には隙間がなく、ある男性がわたしの前を通り過ぎ、避けたわたしと軽く会釈を交わした。
インド人系だろうか、黒い肌、肩までくらいの長髪で、40歳くらいだろうか、ちょっと薄汚れた感じ。
子供達はいなくなり、次のトラムにはまだ数分ある。
そうすると、彼が、なぜか話しかけてくる。
トラムまであと二分だとか、中国人なのか日本人なのか、とか、ここでは何をしているのか、とか。
やがてトラムがやってきて、なぜか通路を挟んで近くの席に座り、なおも話しかけてくる。
結構声が大きくて、他の乗客が気にしているようなのだが、彼はおかまいなし。
奥さんはスイス人で、子供は一人で、23年前にシンガポールにいて、などといろいろ話を聞かせてくれた。ついでに、子供の写真まで見せてくれた。
わたしは、といえば、適当に相槌をうったりしていただけで、ちょっと居心地がよくない。
いくつかの駅を過ぎて、それじゃここで、とトラムが止まる間際に、(話をしてくれて)ありがとう、覚えているから、またね、と言って、握手をして降りていった。
奇妙な乗り合わせ。



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日の移ろい - 2007年03月28日(水)

島尾ミホさんが亡くなったとのこと。
作家島尾敏雄の奥さんなのだが、訃報にはっと思ったのは、「死の棘」に描かれていた凄まじい光景を覚えていたからだろう。
島尾敏雄といえば、「死の棘」もすごいが、「日の移ろい」などの日記も好きだ。
奄美に帰って、図書館長として奥さんと生活を送っている、その一日一日は、静かでもあるし、どこか不安をはらんでいるようでもあった。

いつか、島尾ミホさんの作品も読みたいと思っていたのだが、機会がないまま海外にでてしまった。
今からでも遅くないから、手に入れて読んでみようか。


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ポケベル - 2007年03月27日(火)

ポケベルが廃止になるとのこと。
携帯電話がこれほど広まってしまうと、もう役目を終えたということだろう。
ずいぶん以前のことだけれど、会社からポケベルを持たされていたことがあった。
システムトラブルの緊急連絡用で、たいして呼び出しはなかったと思うのだが、大抵は都合の悪いときに鳴り響いた。
電車に乗って扉が閉まった瞬間とか。
それと、電池切れでも、警告音がなるのだが、これが決まって明け方だったのだ。
やがて、それは携帯電話に代って、便利といえば便利になった。
それで休日に仕事の連絡が、さらにやり易くなった、という面もあるけれど。
あまり嬉しくもないが、それも便利のひとつではあろう。



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間食 - 2007年03月26日(月)

夏時間になりたては、やはりまだ朝は暗い。
そのかわり夜は明るく、今日は遅いシフトの日なのだが、日のあるうちに帰った。

近頃、ついお菓子を食べてしまう。
クッキーとかチョコレート。
この週末には、カスタードとかクリームのデザートも、つい買ってしまった。
もともと甘いものをとくに食べる習慣はなかったのだが、なぜか最近欲しくなる。
それで、また体重が47.5から48になった。

間食は、控えるようにしよう。


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夏時間になった日 - 2007年03月25日(日)

まだ雪が残っている森の道を散歩。
明日からは、また昼間には13度とかにあがるのだけれど。
今日は、まだ空気が冷たい。
でも、一時間も歩いていると、冷たさを忘れている。
ドイツ語のレッスンを聞きながら、今晩の献立を考えたりして。

夕方、奥さんと娘はベアラオホを摘んできた。
献立に追加である。
卵とじにしたのだが、量が多すぎる。
もう一品、海老とベアラオホの中華風炒めも作る。
ほうれん草の辛子醤油合え。
アボカド、レタス、玉葱、ツナのわさび醤油サラダ。
白身のお魚ソテー。
お吸い物、野菜沢山入り。
いつものように果物、りんご、キウィ、オレンジ。
沢山食べた。

今日から、夏時間になった。
一時間損をした気分。


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雪にならない - 2007年03月24日(土)

雪は降っているかな、と目を覚まして、外を覗いてみる。
濡れた屋根、道、芝生。
しばらくしてから、もう一度みると、みぞれ雪が降っている。
朝食を用意して、自分だけまずは先に食べてしまって。
家族に声をかけたあとで、壜などを出し、それから買い物にでかけた。
みぞれ雪は、ずっと降っているが、もちろん積もるほどに雪ではない。

午後には雪があがったので、散歩に出かけた。
川のほうに歩き、対岸に渡り、辿ったことのない道を行ってみた。
同じ川を反対側から、見て歩く。
反対側を歩いている自分を、どんなに見えるのだろうか。
歩いている間、ドイツ語のリンガフォンを聞きながら、今晩の夕食の献立を考えている。

さて、そろそろ支度のかかろう。
豚肉でゲシュネツェルテス、ガーリックライス、ほうれん草を使って何か、アボカドのサラダ、まだ決まらないけれど、キッチンに立ったら、なんとかなるだろう。


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熱量 - 2007年03月23日(金)

昨日の午後から夜にかけて降るはずだった雪は、夜中になって降り始めたようだ。
今朝は、湿って重い雪がいくらか積もってい、さらに降り続いているのだった。
朝ごとの雪を見ながら家をでる。
やはりというか、町にはいると、ただ濡れた路面に、ほとんどみぞれのような雪が降るばかり。
小さいとはいえ、町はそれなりに熱量が多いのだろう。

カズオ・イシグロの「日の名残り」を読み終えた。
イギリス小説の、しかも執事が主人公というので、きっと退屈して投げ出すだろうと思いつつ読み始めたのだったが。
数日間の旅の間の主人公の回想と旅のエピソードが続くだけなのだが、第二次大戦の終わりにかけてのイギリスの状況などもうかがえ、興味深い。
物事に動じない執事の矜持のなかに、ときおりのぞく気持ちの揺れなど、見事に描かれているといっていい。
まるで静かな小説なのだが、秘められた熱量というものがあるのだろうか。


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眠り - 2007年03月22日(木)

明け方三時半に目が覚めてしまい、眠れなくなった。
悶々として、考えることは、まったく建設的ではない。
少し眠りに落ちたのか、時計を確かめながら、いつもの起きる時間になった。
いまにも眠りに入りそうになったときに、目覚ましがなったのだった。

今日の天気予報、午後と夜に雪。
夕方、みぞれっぽいものが少し降ったけれど、雪ではない。
今晩遅くから雪になるのだろうか。
そうすると、また明朝は銀世界を迎えるわけだ。

今晩は、ちゃんと眠れるだろうか。



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季節感 - 2007年03月21日(水)

今朝も雪で白くなっていたが、すでに止んでいた。
夕方、またひとしきり降ったけれど、積もるほどではない。
しかし風の冷たさは、やはり冬に戻った感じ。
この週末には夏時間に切り替わるのだが、この季節感のずれはいかんともしがたい。

眠りが浅いのか、夢を見ること多い。
目覚めると、現実と区別がつかないような感覚が残っていて、実際の記憶だったような気がする。

季節感も失うなら、現実感も失いつつあるこの頃。



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雪 - 2007年03月20日(火)

明け方、雨の音を聞き、雪にはならなかったのだな、と思っていた。
起きてみると、いつか雪に変わっていたのか、もう一面に白くなっている。
結構降るなかを傘をさして出かけた。
トラムが町に近づくと、それでも雪はまばらになり、そこでは積もってはいない。
午前中にはすっかり止んでしまった。
帰宅する時には、自宅の辺りでも、影も形もない。少し湿っているだけだ。
天気予報では、木曜日にも雪になりそう。
でも、気温は氷点下まで下がることはないように修正されていた。

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冬に戻る - 2007年03月19日(月)

今週は寒くなると予報どおり、昨夕の雨からすでに冬に戻りつつあり。
今朝は風が冷たい。
お昼にはみぞれ交じりの雨が、一時激しく降った。
夕方の空は重く灰色で、先週までの春の陽気の影もない。
すっかり冬の空に戻っていた。
咲いてしまった花たちは、こんな空の下でみると、かえって痛ましい。

明日からも、朝はマイナスになり、昼間も3,4度までしかあがらない。
一度しまったマフラーと手袋を取り出した。


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日曜日は、ゆっくりと - 2007年03月18日(日)

今朝も、朝食とおにぎりのお弁当を作り、娘を見送る。
片づけをし、奥さんはジムへ行くというのを、見送る。
お昼前に、散歩に出かけた。
行ったことのない道筋を辿ってみる。
空模様が危うくなってきて、急ぎ足で帰ってきた。

お昼はひとりで、パンにハーブ入りのチーズを塗って。
簡単だけれど、田舎風のパン自体が、しっとりとした生地と香ばしい皮で、美味しい。
これはヨーロッパに住んでいて、嬉しいところ。
スーパーでも、何種類ものパンを売っていて、どれがいいのか迷うのだ。

午後には、文鳥小屋の掃除。
それから、古いIBMのノートTHINKPADにフリーウェアのアンチウィルスソフトを導入。
すでに無線LANは導入済み。以前の無線ルーターのカードを使ったのだ。
これをキッチンに置いて、レシピ検索マシンにしようかと思った。
WIN98で、CPUはMMX。
少し熱くなると、暴走しているし、そもそもCMOSバッテリーエラーが立ち上げるたびにでくるが。

夕方帰ってきた娘は、友人宅に行き、夕飯はご馳走になるとのこと。
家では、鯖の塩焼きおろし大根添え、ほうれん草とキマディラパをじゃこと一緒に煮びたし、キャベツの即席漬けおぼろ昆布と和えて、ホワイトアスパラの半熟卵ソース、切干大根の煮物(残り物)、お味噌汁(マッシュルーム、葱、三度豆)。
アスパラは残ったので、火を通すために、チーズを削りかけてグラタンにしておいた。


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美術館 - 2007年03月17日(土)

娘は、先週に続いて、今日明日とSAT試験の特別講習のため学校へ出かけた。
昼食のお弁当を作って送り出す。
お昼前から、奥さんが美術館に行きたいというので出かけた。
もう何度も足を運んでいる市立美術館と、その向かいの古代美術館へ。
今の展示のエンピツ画や素描が、なかなかに面白かった。
白黒の濃淡だけで表現される、細密なあるいはぼんやりとした世界。
常設展では、今日は中世宗教画から近世までのあたりをゆっくり見て歩いた。
人ごみに邪魔されずに見て回れるこの美術館はいい。
古代美術館は、トラキアの黄金の装飾品などの展示。
ギリシャの壷なども沢山展示してあったが、今度ギリシャでも見れるだろうな、と思うと、ちょっと気がはいらなかった。

お昼ご飯を美術館のカフェで、と思ったが、軽いサンドウィッチのようなものがメニューになく、ビールだけ飲んで帰る。
帰宅してすぐに娘が帰ってきた。
午前中に買ってあったミルフィーユ。帰る途中に買ったミートパイを奥さんから、少し分けてもらう。

夕食は、今から作る。
豚肉のカツレツ。ほうれん草、人参、ピーマン、ジャガイモあたりを付け合せにしよう。
それから、ホワイトアスパラをバターソースで。
果物は、りんごに、オレンジかキウィ。


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雪国 - 2007年03月16日(金)

さて、今度は川端康成の雪国を読み始めてみた。
ところが、これにはどうにも感情移入ができない。
どちらかというと主人公に嫌悪感を感じてしまうのだ。
まぁ、最後まで読んでみようと思うが。

暖かな日はこの週末まで。
来週は、また零下にも下がる冬日になるとのこと。
明日あさっては、散歩をして日差しを楽しんでおこう。


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蜘蛛女のキス - 2007年03月15日(木)

こういうマイノリティの主役の物語は、とくに思い入れをもって読んでしまう。
刑務所の中での、ほぼ二人の会話だけ、しかも話の内容はほとんど映画の筋なのに、その場の情景も、背景の社会情勢や人物の姿もわかる不思議な小説だった。
しかも、映画を見るように映像が浮かんでくる。
作者プイグは、そもそも映画監督を志したことがあったのだそうだ。
そして、この小説は映画化もされている。
見たことはないが、これをどのように映画化したのだろう。
映像が目に浮かぶのと、実際に映像にするのとは、おそらく大きな違いなのだ。

永遠に続くことはなにもない
けれど、自分に起きたいいことは大事にする

そのことばは、まるで終わりのある美しい映画のことのようだ。


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大学探し - 2007年03月14日(水)

娘の大学探し、奥さんが情報を集め、地元とスイス国内の他の町(ここから一時間ちょっと)の美術学校の一年間の基礎クラスには、英語でも入れるらしいと分かった。
イギリスでもどこでの大学でも、一年間は基礎クラスで、二年目から学士課程が始まるので、それからの進学もできるようだ。
それなら、少なくとも一年は地元で通えれば、経済的な負担もそれだけ軽く済む。
他にはイタリアの学校で英語で受講することができるところもあるらしい。
選択肢が広がってきたのはいい。

今日の昼食は、昨日までよりも少し少なめ。
キャンディふたつ、クッキーひとつの間食。
夕食後、チョコレート二片。

お昼は穏かな晴天だったけれど、やっぱり朝が寒い。


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食欲 - 2007年03月13日(火)

近頃、何かとつい食べてしまう。
昼食も昨日も今日も、いつもより多めに食べてしまった。
何よりも、かつてしなかった間食をしてしまう。
チョコレートを数欠けとか、小さなクッキーを二つ、とか。
そういえば、今年になってから、家で余って誰も食べないキャンディーをオフィスに持っていって、時々舐めたりしていたのだ。
というわけで、やや体重は増加気味になっている。
今は、47.5キロ。
奥さんに言わせれば、もう少し太ったほうがいい、となるだろうが。
一度落ちた体重が増えるには、どうも抵抗があるのだ。


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春は春 - 2007年03月12日(月)

春は名のみ、という感じ。
今朝も最低1度と、まだまだ寒い。
午後には青空が広がり、穏かな一日になった。

娘の進学に際して、奨学金を探しているのだが、なかなか見つからない。
希望しているロンドンの学校には、外国人対象の奨学金はなく、出身国の奨学金を探さないといけないとのこと。
ところが、日本の奨学金は、日本の高校、大学生を対象にしていて、外国のインターナショナルスクールからの進学は対象になっていないのだ。
アメリカの大学にはいくつもの奨学金があって便利なのだが。
学費だけならともかく、生活費も必要なので、相当な金額になる。
今から準備をしておかないと、と思うのだ。


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送別会 - 2007年03月11日(日)

昨夜は、今月末に日本に帰国する家族の送別会。
持ち寄りの料理は、うちは平目の刺身、焼き餃子、プリン。
午前中にフランスへ買い物に行き、午後は餃子の皮からの手作り。
前回は皮が少し堅かったので、今回は水の配合を少し増やし、油を入れた。
これは、以前中国人の奥さんが油を驚くほどじゃぶじゃぶ入れていたのを思い出し、ちょっと手加減をして入れてみたもの。
それで、皮は滑らかに柔らかくなった。
具の味もなかなかで、好評。
あとで、台湾人の奥さんからレシピを訊かれ、台湾式とは材料も違うけれど、美味しかったと、お墨付きをもらえた。
しかし、男連中はワインとつまみで盛り上がっている間に、全部奥さん、子供達に食べられてしまった。

5家族で、シャンパンも含めてワインが7本くらい、日本酒の五合壜も一本開いたか。
料理は、揚げたての串揚げ、焼きたてのたこ焼き、マーボー豆腐、エビチリ、肉団子鍋、サラダなど、豪華。
夜中の1時過ぎまでお邪魔してしまった。


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地元情報新聞 - 2007年03月09日(金)

郵便ポストに定期的に入っている地元情報新聞に、うちのアパートの前のミニマーケットの記事が載っていた。
良い内容ではなくて、未成年(ここでは16歳未満)にビールなどを売っていた、ということである。
確かに、普段の夜遅くでも、若者が店の周りでたむろしていたり、周辺に壜やごみが散乱していたりして、そもそも感じは良くなかった。
店自体は、夜間や休日の緊急の際の食料調達には便利であるが、最近はあまり利用していない。
食品が古かったりするんだよね(一度、カビつきのパンを買ってしまって、交換したら、それにもカビが生えていて、また交換してもらったことがあった)。

それから、もうひとつの記事は、すぐ近くにある古い建物のこと。
傾きかけたその建物は、趣のある田舎の廃屋っぽいのだが、この町最古の建物らしいのだ。
詳しくは読まなかったけれど、それが近々取り壊されることになるらしい。

あまり眼を通すこともない新聞なのだが、ちょっとめくってみると、そんな身近な話題があったのだ。


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春景色 - 2007年03月08日(木)

トラムの窓から見る景色は、もう春になっている。
日本の桜と一緒ではないけれど、桜らしき花。
連翹はもう咲いて、木蓮の蕾が大きく膨らんでいる。
スノードロップがあるかと思えば、木瓜などが見えたりする。

地面にはスミレを見つけたり、名前の知らない小さな沢山の花。
花壇にはパンジーや水仙や。

植物園に行けば、もういろいろな花がさいているだろう。


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流れる - 2007年03月07日(水)

たまたま、誰かから回ってきた日本書籍の中にあって、読んでいる。
確か文庫本は、ケラーのダンボール箱のどこかに入っていたはずなのだが、これはハードカバーの、装丁も美しい。
読み始めた取っ掛かりは、なかなか進まなかった。
最初の場面から、主人公の背景も含めて、何人もの登場人物が把握できないうちに、話が展開してゆき、読み返すこと再三。
それでも、読み進むにつれて、主人公の人間観察や人間関係への洞察がなかなかに面白い。
凋落しかけた芸者の置屋に女中として働き始めた主人公の話である。
花柳界自体が、すでに衰退しかけている頃の話でもある。
作者の幸田文は、実際に置屋で女中をやったそうだが、こんな作家の眼で観察されていたと知ったら、その時の関係者は、居心地が悪いかもしれない。


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春への日々 - 2007年03月06日(火)

朝も夕方も、ずいぶん明るくなってきた。
今月の最後の日曜日には夏時間になる。
一時間繰り上がるので、朝はまた少し暗く戻るけれど、すぐに明るくなるだろう。

日曜日に、スキーキャリアは取り外してしまった。
タイヤも、いずれ夏用に交換しなければ。
そうすると、ちょっと冬に戻って雪になったりすることもあるかもしれないが。
雨勝ちではあるものの、気温も12,3度になり、、朝も3度くらい。
もう手袋も、マフラーもいらない。


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休暇後の第一日 - 2007年03月05日(月)

休暇後の第一日は、やはりなんとも意気があがらないもの。
それでも、今日の遅番の同僚が都合が悪いらしく、明日のわたしの番と替わって、夜は7時までオフィスにいた。
まずは、静かな一日であった。

今度の休暇は、一月後のイースターの週。
間近に次の休みが期待できるというのは嬉しい。


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休暇の終わり - 2007年03月04日(日)

今日で一週間の休暇の終わり。
あぁ、もう終わってしまうんだ。
吉田拓郎の歌っていた、「祭りのあと」などを、思い出し。
帰ってしまいたいところは、ここにしかない。

春の日になり。
昨日までの、突然の雨もなく、風も穏か。
午前中に、散歩に出かけると、緑は萌え、蕾は膨らんで。
もう、ベアラオホが葉っぱを出しはじめていた。
これは食用になり、韮とかの仲間らしい。
去年は、週末ごとに奥さんと娘が、近所の森で採ってきていた。
家に帰って、もう生えてきていると、報告したら、奥さんが夕方に採って帰ってきた。まだ、早いと言ったのだが。
予定外の一品を作ることになってしまい。
昨夜の残りものの茹でカリフラワーに木耳も足して、中華風卵炒めにした。

この休暇の前半の変な疲れはなくなってよかった。
毎日、料理のことばっかり考えていて。
普段しない、餃子の皮も作ったし。
それなりに、ゆっくりできたのか、少なくとも、のんびりとはできたか。


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献立は夜中に - 2007年03月03日(土)

夜中に目が覚めて、今晩の献立を考えていた。
無性に魚のフリッターを食べたくなった。
昨日のライムが、まだ残っている。
タルタルソースの瓶詰めが残っている。
冷凍のポンフリもあるし。
美味しいパンを買って、サラダは、今うちにある野菜を中心に。
ほぼ献立は決まってしまったのだ。

午前中に食材の買い物は終わった。
午後は、フランスの知り合いに届けものと、そのままドイツに娘の油絵の画材を買いに行く。

夕食は、ほぼ予定通り。
余った衣はマッシュルームを揚げ、冷凍庫から見つかったカラマリ(イカのリングフライ用)を、揚げてしまう。
ライムを搾っただけのが、美味しかった。


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降ったり、止んだり - 2007年03月02日(金)

先日パリからの帰りの夜行列車で忘れてしまったiPODは、見つからなかったというメールが来た。
寝台車の明らかな場所だったのだが。
誰かに盗られてしまったのか、あるいはシーツに絡まったまま、誰にも気づかれずに、ランドリーに送られてしまったのか。

午前中は、やっぱり買い物など。
IKEAにも行って、グラスと料理用トングを買った。

午後は一人で、タンガリー美術館に行ってみる。
10年ぶり。
鉄やプラスティックの機械は、相変わらず、がっちゃんがっちゃん動いていたが、動かないのがあって。
近くにいた係りの人が、5分休憩なのだと説明してくれた。
もう老朽化しているので、休ませないといけないのだそうだ。

雨が降ったり、止んだり。
美術館に行く間に降り始め、辿りついた美術館の広いガラスの壁越しに、ざぁざぁと降っていた。
帰りには止んでいたので、ライン川沿いの道を歩いた。
連日の雨で、茶色く濁った流れが早い。
花が咲き始めている。
あぁ、あれは桜だろうかと駆け寄り。
白い小さな花が香っていた。

夕食には、サテアヤムを作ったのだが、手間がかかったわりには喜ばれなかった。
去年日本に帰国した家族から貰った、サテソースはすでに期限切れであったのを、使いたかった。
それも味は悪くなく、それより、ライムを搾って食べると、美味しかったのだが。
もう一品は焼きビーフン。
昨夜の残り物の野菜の旨煮も。


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餃子 - 2007年03月01日(木)

昨夜7時過ぎに早々にベッドの中。
しばらく本を読んで眠ったが、さすがに早すぎる。
幾度か目を覚ましながら、翌2時半を回る頃には、ほぼ起きてもいいかも、と思った。
そのまま、3時半を過ぎた頃だろうか、再び眠りに落ちたらしい。
6時過ぎになり、いつもの目覚まし時計をセットした時間を過ぎる、時計の針の小さな音を聞き、もう起きることにした。
昨日までの疲れは、もう大丈夫のようで、夢見も悪くはなかった。
ただ、夜通しの風、シャッターをたたき続けている音を、聴いていた。

午前中、一人で朝食、それから、買い物に行く。
寝ている間に、今晩に餃子を食べたくなって、足りない材料を買う。
昼食の頃、奥さんが起きてきた。
その後、シャワーのホースに破れ目ができているので、買いに行き、交換する。

ずっと、雨が降ったり止んだり、それに風が強い。

餃子の皮は、日本食材店に行けばあるはずなのだが、自作をすることにした。
どうせ暇だし。
午後二時過ぎから用意をし始めて、生地を寝かしている間に、具を準備する。
今晩のメインは、餃子。
それ以外に、野菜の中華風煮の準備もしてしまう。
初めての手作りの皮は、時間もかかったけれど、慣れるにつれて形も整う。

下準備を終えてからシャワーを浴びて。
結局早い時間、6時前には夕食を仕上げてしまった。
水餃子、焼餃子、野菜の中華風煮。
かなり大量だと思ったけれど、ほぼ売り切れてしまう。
やはり、好きなものだと、娘が沢山食べる。
わたしも、食べすぎ。胃のあたりが、ぷっくり膨れている。

休暇の日々は、いつもの週末とあんまり変わらないけれど。
のんびりとは、しているのかな。
明日は、日帰りスキーにでも、と思ったけれど、雪不足で、どこもあまり、リフトが動いていない。
さて、どうしようか。