2005年12月
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帰国前夜 - 2005年12月16日(金)
昨夜の夕食会、盛りつけも美しいフランス料理。
飲まなかったけれど、ワインもなかなかいいものだった様子。
しかし疲れた。
大きなテーブルの半分はイギリス人のグループ、半分はフランス人のグループに分かれてしまって、わたしはフランス人側。
たまに英語で話しかけてくれるけれど、ほぼフランス語。
イギリス人グループのほうに入っていたとしても、話の輪にはいれていたかは疑問だけど。
デザートまで9時半頃に終わったので、思ったよりも早く帰れるかと思ったのも束の間、それから一時間も延々と話が続いていたのだ。
なにぶんレストランはフランスの郊外で、一人で帰るわけにもいかない。
結局、会社の近くのトラム停までおくって貰って、家に帰りついたのは12時だった。
来年は、断ってしまおうかな。
今日は、午後早くに帰宅して、明日からの帰国の準備。
チョコレートなどのおみやげが、スーツケースの大半を占めた。
夕方には、文鳥を預けに行く。
冷蔵庫を片付け、それでも残った野菜類は、そのままにしておいた。
ゴミも明日の朝に出してしまえるようにまとめた。
夕方からの雨がずっと降り続いている。
明日の午前は雪の予報だったけれど、雪に変わるような寒さでもない。
明朝には止んでくれていたらいいのだけれど。
では、1月3日に戻ってくるまで、日記はしばらくお休みです。
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夕食会 - 2005年12月15日(木)
今年最後の部署の行事で、夕食に出かける。
フランスのレストランで、毎年出かける夏のフランス物産展の開かれる村に近い。いつか、奥さんが、そこはなかなかいいレストランらしいと話していた。
ちょっと残念だけど、禁酒継続中で、今回はワインはなしかな。
それか、乾杯の一杯だけはいただくか。
車に同乗させてもらって行って、帰りもスイスまで送ってもらわなければならないので、帰りは遅くなってしまうだろう。
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帰国が近づく - 2005年12月14日(水)
帰国が近づいてきてそわそわする。
持って行くもののこととか、日本での予定を考えたり。
健康診断と運転免許の書き換えにいかなくては。
免許は失効しても、スイスの免許からまた、一部試験免除で書き換えができるということで、放っておこうかとも考えたのだけれど。
今の免許の写真は髭のあったときのものなので、やはり今の写真のがいいので、書き換えることにした。
日本での連絡は、二年前に買って更新してもらっているプリペイド携帯と、義姉に借りる携帯電話。
東京では滞在先に固定電話がないので、もう娘用に一台携帯があったほうがいい。
それで、レンタル携帯を調べてみると、けっこう高いのだ。
これなら、もう一台プリペイドのを買ってもいいかもしれない。
ひとつ出発で気がかりなのは、土曜日の天気予報が雨なこと。
一時は雪の予報で、それは気がかりだったのだけれど、雨というのも、やっぱり重いスーツケースを引きずってトラムとバスを乗り継ぐことを考えると、なんだかうんざりする。
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今年最後の英語クラス - 2005年12月13日(火)
今日の夕方で今年最後の英語のクラスが終わった。
宿題もちゃんとでた。
実際のテスト形式で三回分の問題集。
CDが付いているのでコピーをした。
ところが手持ちのポータブルCDプレーヤーでは聴くことができない。
うちにあるのでは、CD−R/CD−RW対応となっているプレーヤーでは聴くことができた。
日本帰国中は、どうせリスニングはしないかな。
リーディングとライティングの問題は、少しはやっておかなければ。
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フェスティバル - 2005年12月12日(月)
早い夕食後に学校のウィンターフェスティバルに出かけた。
娘が合唱をするのだ。
案の定本人は、来るな、と言うのだが。
二時間ほどの間に、器楽アンサンブル、オーケストラ、弦楽アンサンブル、ドラマ、合唱と、なかなかのものだった。
曲もクラシック、ポピュラー、ジャズ(サックス、ベース、ドラムがなかなかのもの)もあって、バラエティーの富んでいた。
娘の入っていた合唱は、男の子が三人だけで、あとはみんな女の子20人くらい。
男の子のパートは、なかな大変そうだった。
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白鳥に会いにゆく - 2005年12月11日(日)
硬くなったパンを持って、今年最後、白鳥に餌やりに行く。
高速を走っていると、はらはらと雪が降っている。
ドイツ国境を越えると、いきなり木々の枝が真っ白になっていた。
草地は霜に覆われて、道路脇もいつか雪が積もっているのだ。
ライン川を越えてフランスに入って、しばらくすると、また普通の風景に戻った。
とはいえ、車の外気温表示はマイナス3度。
途中で見た川は凍っていた。
いつものライン川畔に着くと、白鳥は待つ構えたいたように陸に上がっている。
鴨もカイツブリもいつものようにいて、かもめが多いのには驚いた。
鳩も多いようだ。
持参したパンがあまりに硬かったので、足で踏み潰すと、鳩がさっそく首を突っ込む。そこに、白鳥が首を伸ばしてくる。
砕けたパンを、川の中の水鳥たちに投げる。
冬場は、やはり餌が少ないのだろうか。
鳥の数も多くて、すぐに食べ尽くされてしまった。
あまりにも寒かったので、パンがなくなると早々に帰った。
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発表会 - 2005年12月10日(土)
朝食の用意、買い物、昼食の用意と。
いつもの休日のこと。
娘は来週月曜日の夜の学校のコーラスグループの発表会の練習で、昼前に出かけた。
その後は、ピアノの先生の家で生徒たちが集まって発表会。
奥さんは、その時に持ってゆくサンドウィッチを作った。
昼食後に、奥さんを車で先生の家まで送ってゆく。
そもそも内輪の発表会で、先生宅もフラットなので、そんなに人数が押しかけるわけにはいかない。
奥さんを置いて、わたしは、そのまま帰った。
月曜日のコーラスは聴きにゆこう。
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ゲイのこと - 2005年12月09日(金)
夕方帰ってみると、娘がFlashをメールしたから見ろ、としつこい。
自分のメールをあけるのが面倒だから、と娘のPCで見せてもらった。
それは、絵ではなくて、Backstreet boys というバンドの歌の替え歌なのだ。
歌声とともに歌詞が表示されるのだけど、娘はけらけら笑ってる。
何故かというと、そのバンドのメンバーの誰かがゲイだという歌詞なのだ。
ちなみに、メンバーみんながゲイだという落ちがついた。
学校で流行っているらしい。
すごいな、と思ったのは、娘がそれを面白いと感じていること。
コンテンポラリな英語力をしっかり身につけている。
わたしは、一部理解して笑ったけれど、わからない単語多々。
こういう話題は、娘は、奥さんにはもっていかなくて、わたしにもってくる。
歌詞の中で、女性服を着て、なんていうのがあったので、それはゲイではない、と言うと、娘は、知っているよ、と言った。
わたし、毎日家の中でワンピースを着ているもんなぁ。
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ブラッシング - 2005年12月08日(木)
今日は髪を洗った。
タオルで拭いて、しばらく水気をとって、それからトリートメント。
最近はシュワルツコプフのを、週に二回使う。
自然乾燥して、その後ブラシを使うと、ふんわりとなる。
このときが、いちばん好きな感じになる。
綿の国星のラファエルのような、といえば言い過ぎだけど、自分では、そんなのに思いたいのだ。
チビ猫のようなのが、かわいくていいんだけどなぁ。
大島弓子さんの作品の中でも、「綿の国星」は、いっとう好きだな。
そもそも、ことばがいいのだ。
ブラッシング、なんていうのも、彼女はきっと魔法のことばに変えてしまうだろう。
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禁酒 - 2005年12月07日(水)
日本への一時帰国にあわせて健康診断を受ける。
そのために、今週から禁酒の予定だったのだけれど、未だにできていない。
今日は、所属部署のクリスマスアペロ。
夕方仕事を終わってから、ワインを飲んで帰った。
家でも飲んでいる。
アルザスのマンステールをいうチーズが残っている。
これが、とても臭いのだ。
ワインがないと食べれない(という口実)。
量は控えめになっているけれど。
明日からはやめよう。
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迷惑書き込み - 2005年12月06日(火)
今日「雑記帖」にアダルトサイトの宣伝の書き込みがあったので削除した。
とうとうやってきたのか、と。
あれって、自動的に書き込むプログラムを使っているのかな。
気持のいいものではない。
今週から暫く先生の都合で英語のクラスが火曜日になった。
とはいえ、来週で今年のクラスは終わり。
来年の三月のテストには、とても心許ない状態である。
冬休み中には宿題もでる。
宿題でもしないとだめなんだろうけれど、ちょっと憂鬱。
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液体バンソウコウ - 2005年12月05日(月)
昨日、切った指の傷に液体バンソウコウを試してみた。
塗ったときには沁みた。
で、やっぱり怖くて、あんまり積極的には水漬けなかった。
今日は、そのまま手を洗ってみたりした。
やはり、少しは沁みるけど、一応の効果はあるのかしら。
結局は、ボンドで固めたみたいなものなのかな。
夕方、シャワーはそのまま濡らしてみた。
その後、もう随分取れたみたいで、髭抜きをしていたら、ちょっと体液がでてきた。ちょっと気持ち悪い。
膿まなかったらいいんだけどね。
血が固まったままで、なんだか怖い指先。
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クリスマスマーケット - 2005年12月03日(土)
昨日は日本人の友人夫妻を伴って、アルザスに出かけた。
まずは、山の上のお城を訪ねた。
周囲には、雪が白く残っている。
着いた時は、ちょうどチケットオフィスがお昼休みだったので、お城の中のレストランで昼食にする。その後、お城の内部を見学した。
要衝の地に築いたお城の塔からは、アルザスの平野を一望できる。
お城のあとは、近くの村に立ち寄る。
通りの両側のホテルや商店には、クリスマスの飾りがされて、アルザスの木組みの建物を飾っている。
普段に訪れるときよりも人出もあって賑やかなのだけれど、田舎の村の風情はそのままだ。
アルザスの鳥コウノトリを屋根の上の巣に見ながら、次の村へ。
村の中心に入る前から、路上駐車の車の列に驚いた。ともかくも、中心近くまで車を進めて駐車場にはいる。
ちょうどクリスマスマーケットをやっているのだった。
城砦の壁に取り囲まれた石畳の道には、ソーセージ、ハム、チーズ、お菓子などの出店が並んでいて、お店を覗き込みながら歩く人々でごった返していて、縁日のようだった。
実はこの村でクリスマスマーケットがあることは予定外で、次に訪れる村のクリスマスマーケットに行くことにしていた。
一通り見てあるいてから、次の村を目指すと案の定、かなり手前から路上駐車の列が...
真っ直ぐ進んで、駐車場は、ここはいっぱい。そのまま行って、違う駐車場になんとか入れることができた。
カイザースベルクというシュヴァイツァー博士の生れたところ。
ここのクリスマスマーケットが有名なのだ。
もう暗くなって、クリスマス飾りのイルミネーションの中しばらく、ここを散策する。
雨が静かに降っている。
さて、夕食にしようと近所の小さな村のレストランで、ゆっくりと思って行ってみると、どこも予約でいっぱいだという。
結局コルマールに行くことになった。
ところが、ここもクリスマスマーケットの真っ最中、どこのレストランも一杯。
ようやく見つけたレストランで、夕食にありつけることになった。
それでも、アルザス料理とアルザスワインを、十分味わえた夜だった。
今日は、雨だけど、わりと暖かい。10度くらいかな。
家でゆっくりとしている。
かぼちゃを切っていて、すべって指を切った。
液体ばんそうこうを、試してみたけれど、いまいちかも。
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キリスト教 - 2005年12月02日(金)
よく考える。
どうして、信仰しないのか。
今日、三浦綾子著「塩狩峠」を読み終えた。
トラムの中なのに、泣いている。
「義人なし、一人だになし」
まだ、わからない。
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切実 - 2005年12月01日(木)
昨夜仕事を終えたのが、午前0時半。
もうトラムも走っていないので、タクシーを捜しに町の中に向かって歩いた。
途中の交差点の信号を渡ると、女性が「すみませんが..」と、声を掛けてきた。
理由はわからなかったけれど、2フラン50ラッペンが欲しいと言っているのはわかった。
最初はトラムの券売機の小銭を交換して欲しいのかと思ったけれど、そもそも既に走っていないのだ。
掌を広げて、そこには小銭(日本円でいえば、5円、10円とか)が、いくつも乗っていて。
まぁ、いいか、と2フラン50ラッペンをあげたら、「ありがとう」と言って、足早に去っていった。
若いといえば、わたしよりもずっと若い。
すごく痩せていたけれど、物乞いというわけではなさそう。
とはいえ、なんだか切実そうだった。
さて、今晩最後の一杯のビールにお金が足りなかったのかも。