2005年10月


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月次処理の日 - 2005年10月31日(月)

数ヵ月ぶりに月次処理の順番が回ってきた。
オフィスに居残って仕事をして一段落したところで、8時半頃に同僚と夕食に出かけた。
一人ならさっさと食事をして早く帰りたいところだけれど、みんなのんびりしている。食後のコーヒーも飲んで(わたしは飲まなかったけれど)、10時過ぎにオフィスに戻った。
少し明日の朝の分のチェックをして帰宅したのが11時半前。
明日朝は7時にはオフィスに着く予定なので、そうそう夜更かしはできないけれど、シャワーの後ワインを飲みながら、ちょっとゆっくりとしている。

文鳥達は、今日も元気だったようだ。
彼岸花らしき花は、まだ蕾のままだった。
明日が楽しみ。


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冬時間 - 2005年10月30日(日)

昨夜は、アパートの隣人のスリランカ人の同僚からのお招きで夕食をご馳走になった。
今年いっぱいで会社を辞めてシンガポールで新しい仕事をするのだ。
とりあえず一年契約で、その間は家族はスリランカで本人は単身らしい。
シンガポールでは子供の学校の枠が少なくて転入が難しいのと、とりあえず様子をみながら一年後の仕事を探すようだ。
そもそも、自分で日本とスリランカでの車の貿易の会社を興したいようなのだ。

同じ会社のインド人夫妻も一緒で、豆のカレー、鶏、魚、野菜とスリランカとインド料理が並んだ。
豆のカレーが、とくに美味しかった。
どの料理もコリアンダーや色んなスパイスを使っていて美味しい。

さて、今日から冬時間になった。
朝8時過ぎに起きだして、今日からそれは一時間早い7時過ぎということになっている。時計を調整してから朝食を用意して家族を起こした。
一時間余裕があるので、朝食用にはパンを焼いた。
生のパン生地のパックがあるのでオーブンで焼くのだ。
焼き立てのパンは、やっぱり美味しかった。

なんだか余裕がある一日。
午前と午後に二回、散歩にでかけた。
青空がひろがって、気持のいい秋の一日だった。


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文鳥を買いに - 2005年10月29日(土)

ベルンの近くの街まで出かけて文鳥を買ってきた。
途中道が分からなくなって、通りかかった男の人に訊ねたら、近くのお店で訊いてくれて、しかも途中まで車に同乗して案内してくれた。
小さな町の外れの丘の上の牧場の近くにその家はあった。
庭先に大きな鳥小屋と、もう一つ小屋があって、そこの中にも文鳥が沢山いた。
インドネシア原産の文鳥だとのこと。
みんな毛並みも色合いもきれい。
桜文鳥のオスと白文鳥のメスをいただいてきた。

鳥篭に移したら、しばらく大人しくじっとしていた。
さっきから鳴いたり始めた。
慣れてきたのかな。

小動物がいると、和やかな雰囲気になる。


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らも - 2005年10月28日(金)

夕食後、しばらく娘と与太話をする。
今度する予定の予防接種を怖れている娘。
痛いのが、嫌なのだ。
なにか、そんなことを忘れられるような本がないかという。
注射の最中に気を紛わせれるような。
...注射って一瞬なんだけどな。

で、中島らも、の本を渡した。
今のうちに読んでおいて、注射のときには思い出しなさい、と。
おもいっきり笑い飛ばしたらいい。

痛みも笑いも、彼の作品には一緒にあるから。


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また、「薔薇の名前」 - 2005年10月27日(木)

「薔薇の名前」を、まだ読みつづけている。
主人公のアドソが見た幻の段は、大スペクタクルだった。
ヒエロニムス・ボッシュの絵画を思い浮かべていた。

それに先立つ章では、教皇派と皇帝派のふたつの教派の問答や、異端審問の場面があって、中世キリスト教社会の政治と宗教の絡み合った権力争いが描き出されている。
ウィリアムス修道士は、そんな混沌の中ですでに近代に足を踏み入れていて、理性で物事を考えてゆくのだった。

中世キリスト教にも興味があったし、読む前に構えていたよりも、面白く読み進んでいる。

作者は記号論学者。
これは、起こっている出来事にまつわる記号を読み解いてくという推理小説なのだろう。


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自動販売機 - 2005年10月26日(水)

水曜日の英語のクラスが終わって帰る頃は、もうすっかり暗い。
ふと思い出したのは、日本に住んでいたときの帰宅の途中の悪習慣。
バス停から家までは坂を登って、下りてと10分以上かかる。
バス停の前に酒屋さんがあって、そこの自動販売機で缶チュウハイなどを買って、飲みながら歩いたのだった。
時には、酒屋さんの隣のコンビニでおつまみもかったりして。

さて、こっちではそういう習慣とは手が切れてしまった。
トラム停から家まで数分の距離だし、そもそも自動販売機がない。
駅などで自動販売機があるけれど、そこでもお酒は売ってないのだ。
そういえば、外に設置されているのは、タバコの自動販売機はたまに見かけることがあるけれど、飲み物の自動販売機は見かけたことがない。
日本で店先から歩道に張り出した自動販売機が通行の邪魔になるという問題があるけれど、ここではそういう問題は皆無なのだ。

自動販売機がないのが不便だとも感じていないのは、すっかり慣れてしまったからだろう。


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秋のひまわり - 2005年10月25日(火)

ずいぶん前から気になっていた。
近くに、まだひまわり畑があるのだ。
トラム沿線なので毎日、夕方に目にする。
朝は暗いから見ないけどね。
今もその一画だけ夏のように、ひまわりが咲いている。
周りは紅葉して、落ち葉がどんどん落ちてきているのに。

夕暮れの光のなかで、やっぱり夏のような力が漲ったようではなくて。
途方にくれたような、ひまわりは。
なんだか、かわいいと思った。


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くすむ - 2005年10月24日(月)

昨日あまり髭抜きができなかったせいか、今日夕方はかなりひどい状態。
抜けるだけ抜いて、あとはシェーバーで剃る。
細いのが毛抜きでは抜きにくい。
習慣化してしまった行事なので、それでも毎日抜いている。
以前に比べたら、細く薄くなってきたかもしれないけれど、まだまだ先は長そう。

髪は赤茶けたまま。
前髪がかなり薄い茶色になっている。
後ろ髪の先が、またぽわぽわしている。
今年は自分でも少し切ったけど、いつものように年末には日本でちょっと切ってもらおう。

なんだか、気持がくすんでいる。


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秋雨の日曜日 - 2005年10月23日(日)

午前中は古くなったパンを持って、ライン川の白鳥にやりにゆく。
白鳥は岸の上にまで上がって歩きまわっている。
白鳥の他には、鴨、ガチョウ、かいつぶり。今日はかもめもいたし、名前の知らないガチョウのような水鳥がいた。
こいつがつぶらな瞳で、鳴き声がおもちゃのラッパのようで、かわいいのだ。
雨が降り出したなか、ひとしきり過ごして帰宅した。
途中見かけた林は、黄色や赤に色づいていて、秋の雰囲気。

お昼には昨夜の残り物のタコでたこ焼きをする。
焼くときに液の量が多過ぎて、ちょっと失敗をしてしまったものの、ちゃんとできたものは、なかなか美味しかった。
形にならなかったものも、もったいないので食べる。それでも美味しい。

娘が、昨日動物雑誌で(立ち読みしたらしい)文鳥のひなを譲ってくれるというところの電話を控えてきていた。昨日はドイツ語の堪能な友達と一緒だったので、電話をしてもらって値段などを聞いてもらったらしい。
飼ってもいいと言ってあったので、昼食後、娘が電話をした。
ちゃんとドイツ語で話しをしているのだ。わたしよりも断然うまい。
それでも細部はよくわからなかったようで、後で友達から電話をしてもらったけど。
来週土曜日に、番いのひなを譲って貰うことになった。

夜は昨日の残りの寿司飯があるので、野菜を煮含めて散らし寿司と、少しだけある煮揚げでいなり寿司にする。残っていたタコも煮含めた。


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来客 - 2005年10月22日(土)

今日は夕方から、この間お招きしてくれた台湾人家族を招いて夕食。
先週に引き続いて、フランスの日本人家族も、また一緒。
今日の献立は、手巻き寿しとたこ焼き、というので、あまり手がかからないか、とたかをくくっていた。
昼食の片付けを終えてから、寿司飯を炊いたり、ぼちぼちと準備を始めた。
奥さんは、かぼちゃの煮物を作ってから、掃除を始めた。

始めて生タコを一匹茹蛸にした。塩で揉んでから熱湯に入れて、すぐの赤くなった。柔らかくてなかなか美味。
それを、オードブル用のタコブツ用にざっくり、手巻き寿司用に薄切り、たこ焼き用に細かく、と切り分ける。
きゅうりのちくわ巻きとか、サラダとかの準備やっていると結構な手間になっている。鍋やボウル、ざるも使いまわしするので、それを洗ったりもするし。
総人数11人の食卓を飾るのだから、まぁしかたがないか。
時間までに、ちょっと一段落したのでシャワーを浴びて、髪を乾かしながら日記を書いている。

もう少ししたら、マグロのお刺身を切って、最後の仕上げにかかる。


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薔薇の名前 - 2005年10月21日(金)

随分以前に話題となった小説を、今読んでいる。
難解で読みにくいかと思っていたけれど、読み始めてみると先を読みたくなってくる。
シャーロック・ホームズばりの修道士ウィリアムズの推理が面白いし、随所にでてくる宗教談義も、それから歴史の移り変わりが表わされていることも面白い。

結局、文学は日本語訳が一番読み易い。(日本人だもん)
先日読み終えた「ハウルの動く城」の原書は、読みとおしたけれど、なんだかちゃんと読み終えた気がしなかった。
面白いところは面白かったんだけど、いまいち作者の意図を読めていなかった気がする。

まぁ、通勤途中の暇つぶしに読んでいるだけだから。
せいぜい楽しむことにしなしょう。


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Tokio Hotel - 2005年10月20日(木)

秋が深まってくると、髭抜きを自然光ではなくてテーブルランプですることになる(笑)
一応、(笑)でごまかしたけど、わたしにとっては一大事なんですよ。
で、その間に聴いているのは、ドイツのVIVAという音楽主体のMTVのようなチャンネル。
最近、気になっているバンドがあって、Tokio Hotel。
最初は曲の題名かと思っていたら、バンドの名前だったんですね。

http://www.toolia2.de/user/tokio-hotel/

メンバーはみんなティーンエイジャー。
わたしのお気に入りは、Tom(16)。おでこ広いし(笑)
見る角度では、とても女っぽい。
ひとりを除いて、みんな中性的だなぁ。
みんなきれいだわぁ。

娘に、少女漫画にでてくるビジュアル系バンドみたいと言ったら、そうかなぁ、って言ってたけど。

Schrei という曲を聴いて気に入りました。
「叫び」というような意味です。


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ブラウザ - 2005年10月19日(水)

夜、日記を書くためにパソコンを立ち上げたけれど、なぜかブラウザがたちあがらない。結局二回リブートして、やっとこの画面を見ることができた。
一体なんだったんだろう。

そもそもこのマシンでインターネットエクスプローラは動かない。
バージョンを上げてからそうなったのだけれど、ノートンアンチヴァイラス2005をいれるときに、IEのそのバージョン以上が必要で、動かないのを承知で(以前に何回もバージョンを上げてはだめで、もとのバージョンに戻していた)上げざるを得なかったのだ。
だから、Lunascapeというブラウザを常々使っているのだが、今日はそれが立ち上がらなかった。
二回目のリブートでだめだったらFirefoxを使おうかと思っていた。

さて、その当のアンチヴァイラスも、もう使用期限がきてアップデートしないといけないのだけれど、動作の重いのには閉口している。
もっと軽いのに代えようかと思っている。


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男 女 - 2005年10月18日(火)

いつもの命題である。
なんで、わたし女に生まれなかったんだろう。

しかたないから、男でいる。

いろんなことが嫌なんだけど。

今日も、寒かった。
とても寒かった。

ハーブティーを買ってきた。
フェンネルとローズヒップ。

痩せるとか、少なくするとか。

いまは、フラウエンマンテルの最後のお茶を飲んでいる。


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休み明け - 2005年10月17日(月)

休み明けの最初の出勤は、とても億劫。
昨夜は早寝をしたのもあって、夜中に目が覚めてからよく眠れなかったこともあって、朝がうらめしかった。
この時期は家をでる7時過ぎは、まだ暗くて、もう寒い。
会社に着く8時前に、明るくなってくる。

休み中には特に変わったこともなく、メールもそれほどたまっていなかった。
ぼつぼつと今日の仕事をこなす。
いつもの日々に戻った。
次のお休みが待ち遠しい(笑)


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二日酔い - 2005年10月16日(日)

昨日は来客。
日本人の同僚と麻雀仲間(?)のフランス在住日本人家族。
昼から準備をして、夕方に彼らを迎えた。
ミュンヘンへ遊びに行っていた日本人家族は、おみやげに5リットルのミュンヘンビールの樽を持ってきてくれた。
さすがに大量で、なんとか飲みきったものの、今日は頭が痛かった。
ワインの二日酔いでは頭痛になることはないのだけれど、昨夜はビールばかりだったのが原因だろう。

スペイン旅行のことを、9日から12日のところに書きました。


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パスポートの更新 - 2005年10月14日(金)

今日は朝からパスポートの更新手続きに日本領事館に出かけた。
先日撮った写真は、あまりきれいではないけれど今回も10年のもので手続きをした。10年の間で、どんなふうに自分が変わるだろうか。
今のパスポートの写真は、今の自分とはずいぶん違う。
たまにじっくり見られたりするけれど、ちゃんと本人と認識はされているから、違うわけではないんだろうけれど、自分の心持が違うということ。
家族全員の手続きを終えて新しいパスポートを待つ。
ついでに、在外選挙人登録の手続きもした。
今年の選挙には残念ながら投票できなかったけれど、次回からできることになる。

帰る途中でドイツのスーパーまで足を延ばして買い物をする。
明日の夕方に、中国に転勤した日本人同僚が出張のついでに遊びにくるので、今回の旅行でからっぽになっていた冷蔵庫の補充とともに、食料品を買い込んだ。
明日のご飯は、スペインで買ってきたハムとチョリソソーセージでカタロニア風サラダ、やはりスペインで買ってきたきのこできのこご飯、焼肉の予定。
娘は栗饅頭を作ると、これもスペインで買ってきた栗を昨夜から準備して、今日焼き上げた。
渋皮向き、餡子作り、饅頭を包むのと、手伝わされた。
奥さんはその間お昼寝。
娘は、奥さんには食わさん、と言っている(笑)


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帰宅 - 2005年10月13日(木)

バルセロナ空港を一時間ほど遅れて離陸して、帰ってきた。
スイスに帰っても、思ったほどは寒くなかったけれど、空気が透明な感じがした。
同じヨーロッパでも、ずいぶんと雰囲気が違うのだ。
異国とは言え、住み慣れたところに戻ってくると、やはり安心する。

帰宅が予定より遅くなったので、夕食は近所の宅配ピザですました。
旅行中抜けなくて剃っていた髭がかなりひどい状態なので、とりあえず抜きまくる。脚、腕以外の他の体毛も、同じく処理。ちょっとうんざり。
毎日伸びただけを抜いているのは楽なのに。

旅行記は、あとでまた書きましょう。


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バルセロナ四日目 - 2005年10月12日(水)

今日は市内の建築物の見学に費やす。
ガウディの建築、カサ・バトリョ、カサ・ミラ。
グエル邸は残念なことに、修復中で来年末まで閉館とのこと。
他に訪れたのは、ガウディと同年代の建築家ドメネク・イ・モンタネールによる建築である、サン・パウ病院。
ここは14万5000平方メートルという敷地に建物が並び、それぞれが芸術作品のような建物なのだ。
建物は現在も病院施設として使用されていて、入院患者や見舞い客が、外で日向ぼっこをしながら雑談をしていて、長閑な感じ。
滞在し
夕方には、午前中にガイドツァーを予約していた同じ建築家によるカタルーニャ音楽堂を見に行った。
ここは世界遺産に登録されている建物で、装飾が美しい。

お昼は先日閉まっていた日本料理店で日本食。日本人団体客がやってきていた。
夕食はやはりスペインイン料理。
旅行中はシーフード三昧であった。

旅行の終わりは、朝にホテル近くの市場にでかけた。
ここで、オリーブオイル、ワインビネガー、ハム、チョリソソーセージなどを買う。
中に不思議な店があって、山羊の頭やなにかの脳みそなどを並べている。
背後の壁面の棚には何冊もの本が並び、くもの巣がはっている。
店の主人はシルクハットに蝶ネクタイで、怪しいのだ。
娘と、あれは魔法ショップだよね、と言い交し、あれらを本当に売っているもだろうか、と訝しく思った。

貝やエビなどを売っている店では、生きたザリガニが他の商品のところに散歩にでかけ、朝ご飯のサンドウィッチを片手の売り子のお姉さんが、時折ひょいとつまんで、もとのところにもどしている。
丸ごとの鶏には頭がついているし、豚の頭はあるし、吊るされた大きなハムには蹄のついた脚がある。
魚の種類は多くて、安いし、こんな市場がスイスにあったらなぁ、と思う。


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バルセロナ三日目 - 2005年10月11日(火)

今日は、市外に脚をのばして、列車で1時間半ほどのフィゲラスという街に出かけた。
ここは、サルバドール・ダリの生地であり終焉の地。
お目当てのダリ美術館を見に行くと、切符売り場は長蛇の列であった。
誰もが、このために来るのだろう。
広い美術館内を見て歩き、さらにダリの宝石のデザインの博物館を見る。

夕方にバルセロナに戻り、娘が行きたいという動物園に。
さらに、ピカソ美術館、ゴシック地区の大聖堂を見て、近くのバルで休憩、それから夕食。
ホテルに近い通りは、いつも人通りが多くて、夜にも似顔書きや街頭マッサージなどをやっている。
飾り文字を書いている人がいて、娘と友達、わたしの友達の名前を書いてもらった。
書いてもらってい途中、その人の仲間らしい人がやってきて何事か話すと、ちょっと場所を代えるからと、道具一式を畳んで少し離れた路地へ。警察の見まわりがやってくるということらしい。
書き終わるまでには周りに人だかりができて、わたしたちがいい宣伝になったようだ。


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バルセロナ二日目 - 2005年10月10日(月)

朝から、まずはガウディの設計した教会、コロニア・グエル教会堂へ。
そのあたり一帯が歴史地区で、様々な設計家の建物が並んでいる。
郊外の朝の町は静かだった。
辺りに緑色のインコが飛んでいるのに驚いた。
教会堂は、こじんまりとしていて、ここは本来は上に塔が建つはずであったのに未完のまま教会堂になったのだ。
それでも、いかにもガウディらしい曲線やモザイクが美しい建物であった。

それから、鉄道とゴンドラでモンセラットへ。
ここにはベネディクト派の修道院があって、黒いマリア像が有名。
晴れていたら見晴らしがいい山の上なのだけれど、あいにくの雨模様で、山は雲のなかであった。
それでも、切り立った崖に十字架が見えたりして、信仰の山であることがわかる。
到着したときに、ちょうど日に二回の少年合唱団の演奏時間で、偶然ながらその歌声を聴くことができた。
美しい合唱の少年たちは小学校低学年から高学年くらいで、かわいい。

バルセロナに戻ったのは、もう夕方であったけれど、サグラダ・ファミリア聖堂に行く。
まだ建築中とは知っていたけれど、塔と正面があるばかりで、聖堂のあるべき中は工事現場と化していたのには驚いた。
塔をエレベーターで登り、階段で降りながら見える塔の姿や正面の建築は、写真で見知っていた以上に美しかった。

スペインではレストランは夜は8時以降に開くのが普通のようだ。
もう夕方は遅いのだけれど、さらにグエル公園にガウディの建築を見に行くことになった。
このころは脚が疲れてしまっている。娘は、もう嫌だと言い始めてしまう。
公園に到着して、休憩ついでに、あまった持ってきていたパンを、鳩にやる。
これで娘の機嫌は回復した。
有名なモザイクの広場、トカゲの噴水などを見て市内に戻った。
日本料理店に行きたいとの娘の希望で、ガイドブックに載っている日本料理店に行ったものの、月曜定休だった。
今日もスペイン料理となった。


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スペイン旅行初日 - 2005年10月09日(日)

初めて乗ったEasyJetはチケットレスということで、インターネットで予約した確認番号を印刷して、それでチェックイン。
早くチェックインをすると搭乗順が早くなって、搭乗したら好きな席に座るのだ。
早めに行ったものの、搭乗する時には、みんなゲートの辺りに集まっているので、搭乗順とはいえなかなか前に進めない。それでも、なんとか早めに機内へ進んで座席を確保した。
バルセロナへは2時間程の飛行予定だったけれど、一時間半ほどで到着した。
荷物は全て手荷物で機内に持ち込んでいたので、すんなりとバルセロナの中央駅に向かう。

今日はバルセロナ近郊のタラゴナにローマ時代の遺蹟を見に行く。
地中海に沿って走る列車からは、何度も砂浜が見えて、日光浴をする人々が見える。
気温は24度程なのに、海に入っている人々もいる。


ローマ時代の円形劇場の跡は、すでに閉まっていて見ることはできなかったけれど、街全体が遺蹟の上に乗っかっているようで、あちらこちらに遺蹟の発掘がされていた。
中には現存する建物が壊されて、その下から発掘されているようなところもあった。

気温のわりに汗ばむような陽射しの下でしばらく歩きまわり、お目当ての大聖堂に行くも、そこも閉館。
しかたがないので少し休憩してから、郊外の水道橋を見に行った。
タクシーで行き、その姿を見ただけで駅に戻った。

バルセロナに戻り、ホテルにチェックイン。
その近くにはゴシック地区という古い街並みがある。
そこを暫く歩いてから夕食。
パエリア、シーフードが美味しかった。


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スペインへ - 2005年10月08日(土)

来週、学校は秋休みなのでわたしもお休みをとってスペインに出かける。
去年は同じ秋休みにアンダルシア地方をレンタカーでまわったけれど、今回はバルセロナに滞在して市内や周辺を見に行く。
車を運転しなくてもいいのでのんびりできそう。
とはいえ、サグラダ・ファミリアをはじめとしたガウディの建築物や美術館、周辺の町にも列車で足を延ばすので、そうそうのんびりもできないかも。
明日の朝の飛行機で出かけて、木曜日の午後に帰ってくる。

日記はしばらくお休みとなります。


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援農? - 2005年10月07日(金)

奥さんは今朝早くにアルザスに向かっていった。
葡萄摘みに行くのだそうだ。
ワイン農家の収穫を手伝うイベントなのかな。
そうして、夕方遅くに帰ってきた。

なかなか大変だったらしいけど、ワイン三本をお土産で貰ってきた。
グラン・クリュも一本入っているし、お昼にシュークルートなどのアルザス料理もでたらしいから、労働の対価は、なかなか満足かもしれない。

そのかわり、家の夕食はなにもない。
娘は昨日の残りのカレーを食べて、わたしはパンとチーズ、昨日の残りの野菜。
わたしも、なんにも料理したくないから、これでいい。


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低迷 - 2005年10月06日(木)

朝は暗い。
昼間は曇り空の灰色。
どうにも気分は憂鬱になる。

会社での昼食も今日は、他が三人フランス人で、勝手にフランス語で喋ってる。
ひとり、ぼんやりとあらぬ方向を眺めているのだった。

どうでもいいんだけど、と敢えて言わなくても、どうしようもない。

帰宅途中のトラムの窓からひまわり畑が見えた。
まだ咲いているんだ。
不思議な光景だった。


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展望 - 2005年10月05日(水)

この先どうしたいのか、とか。
何を変えて行けばいいと思うのか、とか。
そういう質問が一番苦手なのだ。

なにも考えていないから。
いつもそれなりのことを答えるのだけれど、それは模範回答を見当をつけた、擬似回答なのだ。
それは、当らずとも遠からずになるのかもしれないけれど、自分でもピンとこない。

さて、どうしたらいいのだろう。
どうせ展望がないのだから。
このまま、なんとか体裁を繕っていくのだろうな。


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からだの一部 - 2005年10月04日(火)

日曜日の夜に、昔を思い出してマニキュアをしてみた。
あまり目立たないピンクのだけど、少しパールが入っていてきらきら光る。
以前から思っていたけれど、マニキュアをすると指先が詰まったような感じで重いのだ。セメントで固められたみたい。
皮膚呼吸ができないからではないだろうかと思っている。
やはり今回も同じ感覚なので、見た目はきれいなのだけど、今日は落した。
これが、わたしだけの感覚なのかどうか、知らない。

夜、髪を梳かす。
毛先がひっかかるので、ゆっくりと。
朝は、結構無理矢理に梳かしてしまうのだ。
ぶちぶちと髪が切れてゆくのをブラシを通して手に感じるのに。
でも、梳かすのを注意深くゆっくりすると、髪も馴染んでくる。

爪も髪も、伸びたからといって切られはするけれど、痛みを感じるからだの一部なのだ。


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トラム事故 - 2005年10月03日(月)

夕方帰宅途中、トラムがけたたましくベルを鳴らしたと思ったら、がっちゃんとショックがあった。
曲がり角で先端をトラムの線路に出していた車と衝突した。
車は左前の部分を凹ませて、トラムは擦り傷がついたくらい。
慣れたもので、トラムの運転士は無線(?)で連絡、車の持ち主は車の位置をチョークで記してから、道路の端に車を移動。
5分ほどでトラムは運転を再開したのだった。
きっとトラム会社の担当者が、事故現場に来て、運転者と話しをするのだろう。

以前トラックが突っ込んできた事故に遭遇した時には、もうだめかと思ったけれど、今回は平気。
前回ですら、トラックの運転席はかなり潰れていたけれど、トラムは窓ガラスは粉々になっていたものの、自走可能な状態だった。
そもそも、そんなにスピードをださないから大事故にはならないのだろう。
それにしても、頑丈である。


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のんびりとした日曜日 - 2005年10月02日(日)

昨夜は雨の中を、8時前に招かれたお家に到着。
学校の近くで、用があって学校に行っていた娘は先に着いていた。
奥さん、子供同士以外は初対面なので、シャンパンで乾杯して、まずはご挨拶。
ほどなく夕食が始まった。

わたしが料理好きなのは、先方も知っていて、じつはその旦那さんも料理をするのだそうだ。
メインのローストビーフは旦那さんの手作り、もちろんグレーヴィーソースも。
うちの家族はレアが苦手だと聞いていたようで、すこししっかりと焼いてくれたとのことで、その気遣いがすごい。
肉に突き刺して中の温度を測る温度計で、焼き加減を見るそうだ。
ワインはボルドーの、なかなかしっかりした味だった。

話しもはずんで、いつか12時を過ぎてしまったので、お暇となった。
今度、こちらが招待することになった。
さて、何を料理しようか。

今日は、曇り空。
朝食の片付けを終わって、雨が降る前に散歩に出かけた。
森の道は昨夜に雨でぬかるんでいるだろうと思って、川の方の途中にある遊歩道に行く。
「ノルウェーの道」だったか、そんなような名前をつけている、木屑を敷き詰めて人工的に作った遊歩道で、ふかふかとして気持良い。
雨が降った後でも水はけがよくて、ぬかるまない。
柔らかくて脚の負担がすくないのか、よくジョギングをしている人を見かけるのだ。

午後から、ばらばらと雨が落ちてきた。
娘と地下のケラーに降りて、あいかわらず箱詰めになったままの本を漁った。
料理の本を数冊、娘が見たいというラテン語の教科書を一冊、いくつかの辞書、フランス語の入門書、大学のときに使っていた独英比較文法の本、ピーターラビットの英語のミニ本などを掬い上げてきた。

夕食は、八宝菜にしようと準備をすませて、シャワーを浴びた。
のんびりとした日曜日。


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およばれ - 2005年10月01日(土)

今夜はおよばれで台湾人家族のところに行く。
わたしは会ったことがないけれど、学校の繋がりで奥さんはネットワークがあるのだ。会社ばかりで過ごしているより、よほど広がりがある。

持ってゆく手土産は昨日買って、奥さんは持ってゆくおでんを作った。
今日は午前中に買い物を済ませて準備はおわり。

午後に雨になって寒い。
今夜は遅くなるので、今のうちに日記を書いておく。