2005年5月


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料理の仕方 - 2005年05月31日(火)

帰宅すると、夕食を娘が作っていた。
逐一指示を仰ぎながら作っている。
ところが、台所からの質問に、わたしと奥さんとでは答えが違ってしまう。

誰かから習ったり、料理の本を読んだり、試行錯誤をして自分のスタイルになってくるものだろう、料理の仕方は人それぞれなのだ。
基本はあったとしても。包丁の入れ方、下拵えの仕方、もちろん調味料の使い方だって違ってくる。

以前、奥さんと彼女の母親が喧嘩をしながら一緒に料理をしていた。
義母は、こういうやり方ではないとダメ、と言うからなのだった。
わたしも一緒になって反撥したりしたこともあった。
ところが変われば素材も違ってくるし、そもそも家庭に馴染んだ味というものもある。
とはいえ、義母から学んだものもあるし、奥さんのやりかたに、わたしが文句をつけることもある(笑)

娘も料理をしながら自分のスタイルを作ってゆくだろう。
いつか、そのやり方は違う、とわたしが娘に言ったり、娘が言ったりするのだろう。

結局は、美味しく食べられたら、それでいいんだけどね。


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夕食時の話題 - 2005年05月30日(月)

先週後半の暑さは特別だったようで、今日は半袖ながらジャケットを着て行った。
夕方の気温が21℃。昼前から雨が降っている。
明日からは天気は回復するものの、気温は最低が10℃前半から最高20℃前半といったところ。
この季節としては、むしろこのほうが順当といったところだろう。
雨が降らなければ、なかなか過ごしやすい。

来月には娘の学校は年度末になる。
また親しい友人がいなくなってしまうらしい。
その一人のスウェーデン人は、親が上海に転勤ということ。
この夏休みに遊びに来ないかと誘われたようで、スウェーデンに行ってもいいかと言っている。
去年の韓国行きよりは安心して行かせることもできる。
なんといってもヨーロッパ内なので、飛行時間も短いし、携帯も通じるし。

それで、冬にわたしたちが日本に一時帰国するときに、呼んでもいいかとも言っている。去年本国に帰ってしまった韓国人の友達も一緒に。
こっちの方もいいんだけれど、わたしたち自身が身を寄せる立場。
さて、どうやって泊めてあげればいいんだろうか。

夕食の時の話題は、そんなことであった。
娘がスウェーデンに行くかどうか、友達達が日本に来るかどうか、それもはっきりしない中での、もしもの話で終わってしまった。


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散歩 - 2005年05月29日(日)

昼間前に川のほうに散歩にいった。
その近くには小さな動物園があって、鹿と何種類かの鳥がいる。
そこで、動物園フェストという催しをやっていた。
鉢植えとソーセージなどのグリル、飲み物、アイスクリーム、手作りケーキなどの出店があるこじんまりとした町内会の催しといった趣である。

森の中でリスが枝を渡るのを見かけた。
枝の途中でじっとしているのを見上げていた。
川沿いの小道は、水の流れの音と鳥の声ばかり。
ゴムボートで遊んでいる子供たちがいる。

帰ってその様子を話すと、奥さんが行きたいといい、娘も同行することになった。
チーズと野菜、ゆで卵の簡単なサンドウィッチで昼食をとってから出かけた。
途中プールの横を通ると、もう沢山の人たちが日向ぼっこをしていた。
川沿いを歩くと、川の上をわたげがたくさん漂っていて幻想的。
そこでも、岩の上で水着姿で日光浴している人たちがいた。

娘の目的は、鴨にパンをやること。生憎鴨はいなかったけれど(昼前には見かけたんだけれど)、そのかわりにミソサザイを発見した。
パンを投げると、さっそくやってきて食べるのだった。
木洩れ日の小道を進み、動物園フェストを見物して帰った。

久しぶりの親子三人でも散歩だった。


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蝿の卵? - 2005年05月28日(土)

昼食後、夕食用に冷凍の魚の切り身をバットにいれて、解凍するために出したままにしていた。
夕方に見ると、小さな細長い黄色い粒が、あっちこっちに密集している。
あたりには、さっきから大きな蝿がうるさい。
まさか、これは蝿の卵なのだろうか。
とりあえず、蓋をして冷蔵庫へ。

さて、料理の時にはそれを取り除いて洗った後に調理をした。
塩、胡椒、乾燥バジルでムニエルにする。
玉葱とマッシュルームをトマトソース仕立てにして添える。
あとは、ブロッコリの芯、人参、ジャガイモ、ピーマンの塩茹で。
トマト、リンゴ、パンというシンプルな(手抜きか)夕食。

暖かくなってきたし、解凍するときには、気をつけようと思った。


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暑くなった - 2005年05月27日(金)

奥さんのノートPCが修理から帰ってきました。
修理内容は、メインボード、トップケース、ボタンボード交換だと。
前回のメインボード交換はなんだったんだろうか?
とにかく、取り外して保管していたバッテリー、CDRW/DVDドライブ、ハードディスクを接続して始動してみる。
修理内容に、無線LANに接続できないことに関して書いていなかったので不安であったけれど、それも繋がった。
送ること二回目にして、やっと修理は完了したのであった。
二回分の郵送料30フランほどがかかったけれど、まずは直ってよかった。

今日の気温は30℃を超えた。
少し早めにオフィスをでて、お店を覗いてみる。
夏物は去年買ったので必要ないのだけれど、髪飾りを見るついでに少し女性服の売り場を見て回ったものの、とくに欲しくなるようなものはなし。
他の店にはウィンドウ越しに、レース使いのキャミなどがあって、ちょっとそそられたけれど、さすがに買えない。(持っているけど 笑)
町を行く女性達は、この暑さのせいだろう、キャミ姿は多い。
うらやましいと思った。


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ヒートアップ - 2005年05月26日(木)

今日は半袖シャツ一枚であった(下着はタンクトップを着ています)。
朝は少し肌寒かったけれど大丈夫。
オフィスでは午前中はカーディガンを着ていたものの、午後に昼食に行くときに脱いで、そのままでも寒くなかった。
帰りは、半袖でまったく問題ない。日向にいると暑いのだった。
明日も、同じような気温。朝は今日よりも上がるかも。

奥さんのパソコンは昨日には修理が終わった模様。
明日には届くかしら。
修理中に使っているVAIOは、ファンが回っていないだろうか、すごい発熱をするようになった。
本体の下に四箇所ついているゴム製のすべり止めが溶けているのである。
もちろん、そんな状態なのでハングアップすることしきり。
昨夜は、本体の下に台をかまして空間をあけ、扇風機で風を送るという方法でしのいだ。
まったくもって困ったものである。


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気象 - 2005年05月25日(水)

明日の予想気温は、13℃/30℃。
この気温の差なので、今日も朝は半袖にジャケットで出勤した。
午前中のオフィスは寒くてカーディガンを羽織っていた。
午後は暖かくなって、夕方帰る頃が最も暑いかもしれない。
日の当るところは暑くて、日陰は涼しい。
このメリハリのきいていること。
明日は、朝の様子でジャケットなしで行こうかどうか。

日本の気温を調べてみたら、東京ではここよりも最高気温が低いではないか。
ここ最近の気温の急上昇で抜かしてしまったのね。
でも、最低気温はこっちのほうが低かったりする。
ついでに、同じ位の緯度の北海道のを見てみたら、ついこの間のここのように寒い。
気象というのは、地理、環境といろいろ関係して、なかなかに予測するのは難しいものなんだろうね。

ちなみに、こっちの夏は今年も涼しいらしい。


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韓国映画 - 2005年05月24日(火)

インターナショナルスクールフェスティバルで、お互いにお呼ばれをしあった韓国人家族に会った。
話しをしていて、以前貸してあげた韓国映画のDVDのお返しに貸してくれたDVDの話になった。
もう見たか、と訊かれて実はまだ見ていないと答えるしかなかった。
わたしのPCでは性能が悪くてスムースに見られないし、奥さんのPCは修理中なので、と弁明をした。
その夜、娘のPCなら見れるのに、と娘に言うと、それならプレステで見れるんじゃないの?、と言う。でも、国コードが合わなくて見ることはできなかった。

で、その後、突然気づきました。
家にはDVDプレーヤーがあったこと!
しかもリージョンコードフリー、映像方式もNTSCとPAL自動切替という、要はどこの国のものでもOKというやつ。
普段使っていないから、完全に頭にはなかったのだった。

早速、借りているDVDのひとつ「酔画仙」を見た。
サブタイトルに英語があったので、韓国語音声の英語字幕で見る。
実在の韓国の破天荒な画家の生涯を描いた、カンヌ映画祭で鉦を取っている作品である。
映像が美しくて2時間をじっくりと鑑賞することができた。
貸してくれた韓国人の旦那さんは、5回も見たと言っていた。

もうひとつ借りているのは「クラシック」という恋愛物。
日本語版のタイトルは、その名も「ラブストーリー」なのだそうだ。
これはサブタイトルなしの完全韓国語版なので、少し最初を見てみたけれど、ほんの少しの単語が分かるだけである。
これは、また見てみようと思う。


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落差 - 2005年05月23日(月)

今朝も雨。
今日の気温も15度までしか上がらないとのことなのでコートを着て行った。
明日から天気が良くなって、気温も20度を越え、木曜日から週末には30度になるとのこと。最低気温も15度にはなりそうなので、半袖で十分だろう。
一週間のうつにこの落差はすごい。
これで、やっと初夏になってゆくだろうか。
今年の夏も涼しいのかな。

奥さんと娘は夕方からプールに行った。
室内の温水プールはもうすぐ閉まってしまう。
その代わりに外のプールがオープンする。
まだ外のプールは寒いだろうに、結構プールの周りの芝生などで日向ぼっこをしている。
泳ぐのが目的というよりは、日向ぼっこが目的のようだ。
どの屋外プールも、芝生エリアを広く取って公園のようになっているのである。


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森の散歩 - 2005年05月22日(日)

朝は、また雨であった。少し肌寒い。
なかなかすっきりとした天気にはならない。

朝食を摂ってから、とにかく毛抜き(笑)
日本から先日届いた雑誌(LaLa,Flowers、ネムキ)などを読んで過ごす。
昼食はスパゲティ。マッシュルーム、黄ピーマンをオリーブオイルで炒めてトマトソースとする。
午後には、晴れたので森に散歩。
道は雨に濡れているけれど、暖かい。
いつか新緑に包まれた森は、光りがきれいな緑色に輝いている。
今日は、なんと野生の鹿を発見した。
背の高い草むらを跳ねて、木々の間に消えて行った。
リスを見たことはあるけれど、鹿は初めてである。
まさか近所の鹿牧場から脱走したのだろうか。

木立の中の小道を気持ちよく散歩をしていたら、なにかが胸に落ちてきたので、手で触れてしまった。黒い細い小さな芋虫だった。
道端の雑草の穂を摘んで、払い落とした。
正直に言って、芋虫、青虫、ナメクジにくっつかれるのは、いやだな。


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フェスティバル - 2005年05月21日(土)

今日は年に一回のインターナショナルスクールフェスティバルの日だった。
各国の屋台で、国の食べ物や、物産、衣類などを売っている。
日本はお寿司販売、ヨーヨー釣り、栞に外国人の名前の音を漢字にして筆ペンで書くコーナーをやった。
今年はうちを含めた数家族が責任者となったので、朝一の設営から最後の撤収まで作業をしていた。
朝は屋台の飾りつけ、案内表示を校内の各所に貼りつけ、ヨーヨー釣りの紙縒り作りなどで働き、ヨーヨー釣りの売り子となる。
出だしはお客さんが少なかったものの、いつのまにか大勢詰めかけてきた。
色とりどりの水風船は、小さな子供達の興味をそそったのだろう。
いつしか、その辺りを歩いている子供たちが、みんなヨーヨーを持っているのだった。
昼食は、紙縒り作りをしながら簡単に済ませて、午後は漢字書きの担当になった。
タトゥーに漢字を入れていたり、漢字の入ったデザインの服などがあるように、西洋人には漢字をデザインとして面白がるのだろう。
これにも、意外とお客さんがやってくる。
その中で驚いた名前は、シッダールタであった。当然お釈迦様の日本での当て字である「悉達多」を書いたが、他の人は完全に音だけで書く当て字なのであった。
バーバラ=葉薔薇なんてどうでしょう。

片付けをし始めた頃、「○○ちゃん(娘のこと)かと思っちゃった」と日本人家族の子供たちに言われてしまった(笑)
「親子だから、似てるかな?」って訊いたら、「うん、似てる」って。
近くに娘本人もいて、「似てるかぁー?」などと言うが、特に不機嫌でもなかった(笑)

全てを完売して終了。
あっと言う間に過ぎてしまった一日であった。


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海外生活 - 2005年05月20日(金)

今日は27度まであがってしまった。
半袖のシャツで、朝はそれでも肌寒かったのでジャケットを着て会社に行った。

朝、HP(ヒューレット・パッカード)のサービスセンターに電話をして、奥さんのPCの修理の後に問題があった事を言う。
せっかく係りに転送してくれるのに、英語で話すと突然切られること数回。
その度に電話を掛けなおして、やはりここは英語圏ではないことを確認する。
しかし、グローバル企業のHPにして、こんな対応なのか。
サービスセンターのWEBサイトには英語版もあるのだから、日本語を喋れとは言わないが、英語を言った途端に電話を切るのは止めて欲しい。
まだ、ドイツ語で細かいことは言えないのよ。

夕方、また付属部品を取り外して梱包して、郵送した。
このコスト、15フランほどをまた負担した。
精密機器なので壊れ物(Fragile)オプションで送るので、手数料がかかる。
それで結局は、輸送料金が倍になってしまうのだった。

あいかわらず、一筋縄ではいかない海外生活なのである。


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日本は違うのだろうか - 2005年05月19日(木)

奥さんのノートPCは今日帰ってきていた。
さっそく取り外していたハードディスクなどを取り付けて起動してみた。
ちゃんと起動するので一安心していたのも束の間、無線LANが繋がらない。
それよりも、電源やハードディスクアクセス、無線LANのスィッチを表示するLCDランプが全然点灯していない。
今回の修理は電源関係のパーツの交換と聞いていたのだが、帰ってきたケースについていた文書では、メインボード交換と表示されていた。
電源関係もオンボードの組み込みだと、そうなるのかもしれない。
それにしても、何か接続が悪いのか、ひょっとしたら日本で売っている機種のメインボードと違って無線LANがオンボードになってないとか?
なんだか、ありえそうな気がする。
また、明日サポートセンターに電話しないといけないのだろう。
グローバル保証といいながらも、日本とヨーロッパでは売られている製品の規格が違って、微妙に差があるのかもしれない。
同じ機種でも無線LAN搭載と、そうでないのがあるようなので、そんな違いなのかな。

同じことではないけれど、日本と外国との関連のトラブルということでは、二年前の文鳥を巡る出来事を思い出してしまった。


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寒い一日 - 2005年05月18日(水)

今日は雨も降って寒い一日だった。
オフィスでは午前中カーディガンを着ていても寒くて、ドアを閉めていた。
明日からは、暖かくなるという予報。
それでも、明日の最低気温は6度なので朝はコートが必要だろう。
午後には21度まであがるとのこと。
金曜日、土曜日と25度を超える陽気になりそうなので、また半袖になるかも。
その後は、20度を超える日々が続きそうで、やっと5月も後半の天気になりそうだ。

先日起動しなくなって、修理に出していた奥さんのノートPCの修理が終わったようだ。
WEB上でシリアル番号と名前を入力すると、修理依頼の進行状況がわかるというシステムになっている。
去年末に日本で買ったばかりのHPのノートだけれど、保証は日本以外でも有効というところは助かった。
しかし、最初に電話をしたときには取りに来ると言うので、翌日午前中奥さんに待って貰っていたのに誰も来なくて再度電話をしたら、送ってくれと言われてしまった。しかも、依頼書をダウンロードして記入してくれとのこと。
最初の時には、ただ待っていたらいいとのことだったのに。
何の説明もなくて一体どういことだったんだろうか。


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ピンク - 2005年05月17日(火)

今週後半は、やっと温かくなって最高気温が25度にあがりそうだ。
最低気温は10度前後なので、朝は涼しいだろう。
それでも、今日も20度まであがってないから、ずいぶん暖かくなるのだ。

今週のパジャマは、久しぶりにピンク色のワンピース。
細い白いストライプが縦に入っていて、胸元には縦にギャザー。
なんていう織り方なのかしらないけれど、軽くて肌ざわりもいい綿素材。
冬には寒くて着れなかったけれど、やっと着るつもりになった。
暫くすると、タンクドレスばかりを着ることになってしまうだろうけれど、春らしい色といい、結構お気に入りではある。
多分ずっと以前の雑記帖に写真を載せていたかもしれない。

今日、この春の日本の桜の写真をいただいた。
やっぱり日本の桜はいいなぁ。
こっちでは、日本のような桜並木を見ることがない。
そのかわり、石楠花が見事に咲いているのを、よく見かける。
石楠花って、アジア的な感じがするんだけれど、近所にも咲いている。
アムステルダムの公園でも、街に近い大きな公園のも見事に咲いているのだった。


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閉じこもり - 2005年05月16日(月)

今日は一日中雨。
雨が降っていなかったら、少し離れた大きな公園に散歩に行くはずだった。
ずっと家にいた。

午後に、小雨の中を外に出てみたけれど、すぐに帰ってきてしまった。

今日の夕食は冷凍のお魚を使うことにした。
何回か使った残りの一切れ。
ドイツ語で書かれている、それがなんという魚のか知らなかった。
今日調べてみたら、なんとサメであった。
なるほど、道理で肌が厚かったんだ。
醤油、みりんに漬け込んで、じゃがいも粉をまぶして焼いた。
他には、アスパラ、マッシュルーム、赤ピーマンのべーコン炒め。
白菜、だいこん、キャベツのお味噌汁。
きゅうりとわかめの酢のもの。
去年の4月に賞味期限切れの(!)、すし太郎を使ったすし飯。
でも、美味しかった。

今週の後半は温かくなりそうだ。


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林、森 - 2005年05月15日(日)

奥さんが行きたいというので、町の中の川辺にゆく。
うちの辺りを流れている小さな川がライン川に辿りつく手前なのだ。
奥さんが調べたところによると、一旦は護岸工事をしたものを壊して、自然の岸辺に戻したらしい。
とはいえ、堰もあって、鴨が遊んでいるように急流に乗って堰を越えてゆくのだった。
まるでジェットコースターに乗っているみたいに、急流に乗って堰を越えて、ばっしゃんって落ちて行く。
それから向きを横に変えて、岸辺のゆるやかな流れに戻ってゆく。
鴨も遊んでいるんだな。

それから、その近くの公園地というのか森林地帯に立ち寄ってから帰った。
うちの近くから林に行くことができるように、どこにでもちょっとした林があるのだった。
これは、ここに住んでいていいな、と思うところ。
どこにでも、林、森がある。
シュヴァルツヴァルト(黒い森)も、すぐ近所。


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シュヴァルの理想宮 - 2005年05月14日(土)

朝6時半前に出発した。
ジュネーヴからフランスに入る予定なので、先週ヌーシャテルに行ったルートをたどった。途中で、事故があったのか高速を降ろされてしまい、予定外の遠回りをさせられてしまった。
フランスに入ってからしばらくすると雨が降り始め、風も強くなって、スピードダウンせざるをえない。
5時間半ほどかかってやっとオートリーヴの村に到着した。
田舎の小さな村というたたずまい。通りの家の正面は古びていて、なかなか風情がある。
シュヴァルの理想宮は、思ったよりも大きくなかった。
郵便配達をしながら拾い集めた石や貝殻などで作り上げたものだから当然なのだろうけれど、そう考えたら、よくも作り上げたものだというくらいに大きい。
オブジェは世界の色々な建物であり、人物であり、様ざまな事物であり、アフォリズムのような言葉が刻まれていたりする。
シュヴァルはあまり人付き合いのよい人物ではなかったそうだ。
その分、自分の思想を、この建造物に注ぎこんだのだろう。
本当は、それを自分の墓にしたかったらしいのだけれど、村が認めてくれなかったので、墓地には、やはりよく似た構造物を墓標として作り上げた。
それも、なかなかの物であったけれど、他の墓にはまだ新らしい花が飾られていたのに、シュヴァルの墓には、ずっと以前に手向けられたような、しかも野の花のしおれてしまったようなものしかなかった。
もう、親族も残っていないのだろうか。

昼食をオートリーヴで摂ってから帰り道を、今度はフランス内を通ることにした。
ガソリンが片道でほぼ無くなってしまっている状態で走るもガソリンスタンドが見当たらない。そのまま高速に乗ってしまった。
ところが、行けども行けどもスタンドがないのだった。
そのうちに、残量警告ランプがついて、まだ何十キロかは走れるはず、と言いながらも不安がつのる。
ようやくガソリンスタンドのあるサービスエリアに辿りついた。
7リットルくらいは残っていたようだ。

その後、またも大雨に遭遇したりしながら帰宅したのは8時前だった。
やはり5時間ほどかかった。
行き帰りの走行距離は1100キロほどであった。


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オートりーヴへ - 2005年05月13日(金)

明日はフランスのリヨンの近くのオートりーヴという村に日帰り旅行に行く。
片道車で5時間ほどかかるので、リヨン辺りで一泊するのが、本当は楽なんだけれど、娘が泊りは嫌と言い、今週から試験週間で、試験勉強のためには、それも致し方ない。
週明けの月曜日が聖霊降臨祭月曜日なので、連休とあれば、そんな中でも旅行に行きたい奥さんなので、娘と奥さんの妥協の結果、日帰りということになった。

オートりーヴにはシュヴァルの理想宮という、郵便夫が独力で築いた建物がある。
彼自身の思想で建てられた特異なもので、それを見に行く。
同僚のフランス人は、誰も知らなかったけれど。
日帰りでリヨン近くまで行って来るというと、クレイジーだと言われてしまった。
まぁ、以前ノイシュヴァンシュタイン城に日帰りした時にも、同じように言われた。
奥さんの立てる計画は、とかく過密なのであった。

ということで、明日は帰りが遅くなるだろうし、日記は書けないかもしれません。


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体重 - 2005年05月12日(木)

まだ毎朝寒い。
夕方には、20度くらいになる。
もう5月の半ばなのに、なかなか暖かくならない。

今のチームのメンバーと昼食に行くと、食後のコーヒーの時に、誰かがいつも人数分の小さなチョコレートを買ってくる。
昨日などは、ボスが持ってきたのは苺のミルフィーユ。
普段甘いものは食べないのだけれど、人数分持ってこられては食べないわけにはいかない。しかし、大きいのだった。

そのせいではないだろうけれど、今日、朝と夕方、体重を量ったら50キロあった。
ずっと49から48キロくらいだったのに。
昨夜の夕食が、イカリングフライだったのも災いしたのかもしれない。
娘には、たかが一日一キロくらいの増減に気にすることはない、と常々言っているのに、自分のことには敏感なのであった(笑)


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老い - 2005年05月11日(水)

まだ肌寒い日々が続いている。
明日からは、最高18度から20度くらいまであがってゆくようだ。
朝は、寒いので軽いコートを着て出かける。

先日、髪の先を切り揃えた。
最初は奥さんに頼んでいたのだけれど、「そんなに量もないから自分で揃えたらいいんじゃない?」と言われた。
確かに、量が少なくなってしまった。
悲しい...自分で切った。

歳をとったんだな、と思う。
ずっと変わらない気持ちだったけれど、少なくとも肉体の老いは確実に進んでいるのだった。


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ノートPCのトラブル - 2005年05月10日(火)

この前の日曜日の夕方、去年末に日本で購入した奥さんのノートPCが立ち上がらなくなってしまった。
保証書には、海外でもグロバール保証を受けることができるとあったので、スイスのHPのコールセンターに電話をした。
近所にオフィスがあるので、そこに持ち込むつもりだったのだけれど、サービスセンターは別の所で、近所のオフィスでは扱っていないらしい。
今日の午前中に取りに来てくれるというので、なかなかサービスがいいと思っていた。ところが、昼の12時前、家で午前中待機していた奥さんから会社に電話がかかってきて、まだ取りに来ないという。
そこで、また電話をしてみたら、自分で梱包してサービスセンターに送ってくれ、と言う。
昨日は、取りに行くと言ったのに、なぜなんだと繰り返すも、先方もただ送ってくれと繰り返すばかり。
仕方がないので、指示に従って送ることになってしまった。
しかも、修理注文フォームも記入して一緒に送ってくれ、とのこと。
そのインターネットアドレスを教えてくれて見てみたら、注意書きに、保証修理の場合は保証書のコピーを送るように、と書いてある。これも、昨日は必要無いと聞いていたのに。

一体どうなっているのかしら。
とにかく夕方に梱包して送った。


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中途半端 - 2005年05月09日(月)

先日、去年の暮れに久しぶりに会った高校の時の同級生にメールをした。
その時に、まだ詩を書いているかと訊ねられて、ネットで詩のようなものを日記にしていると答えたものの、そのアドレスを教えられないでいた。HPにリンクされてるものね。
それで、メールでは今のわたしの考え方などを書き添えて、アドレスを送った。
しばらく返事がなかったので、変な告白に困ってしまっているのかな、と思っていたところ、お返事が帰ってきた。

驚かないし、わたしらしい、そうです。
これまでカムして、ほとんどの人からの反応は、そんな感じです。
普段のわたしの延長線上で受け入れてもらっています。
まぁ、まるっきり女になりたいというのではなくて、いつも半分(以上)は女なんです、と言っているだけだし、普段から、とくに男っぽくないからかな。
高校生の頃の作品のペンネームも、ずっと女性名だったし。

中途半端、といえばその通り。
だから、自分をGIDとは言わない。TVとも、TGともいえない。
男でも女でもない存在でいたい。
でも、もしも今からどちらかを選べるなら、女性になりたいのだと思う。


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植物中心 - 2005年05月08日(日)

旅行前に、自分のPCはなんとか復活。
旅行後に、ずっと出続けているディスクにエラーが出ているというメッセージも、スキャンディスクで回復できた。
そこで、大切なデータのバックアップをした。
その途中で、過去のバックアップCDを点検していたら、どうしても読めないCDがある。PCがハングアップしてしまうのだった。
自分のPCのデータは、別のCDにバックアップして、試しに奥さんのノートPCで読んでみようとした。
そうしたら、やっぱりハングアップ。こっちは、再起動もなにもきかないので、仕方なく電源を切り、ノートPCなのでバッテリーも外してみた。
結果...起動しなくなってしまった。
ハードディスクを壊してしまったのだろうか...
CDからの起動もできなくて困ったことになってしまった。
明日、近くのサポートセンターに連絡して、持ち込むことにしよう。
がっくりなできごとであった。

旅行中、朝食にも野菜がなくて、なんだか野菜渇望という感じ。
昨日の夕食は、ほうれん草の炒め物(オリーブオイル、ニンニク)、鶏肉のトマトソース煮(三度豆、ニンジン、玉葱、ピーマン入り)、茹でグリーンアスパラ、スパゲティ(アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ)。
今日は、リクエストにより茶碗蒸(エビ、しいたけ、ほうれん草、人参入り)、エビサラダ(レタス、グリーンアスパラ、茹で人参、玉葱、ツナ)、湯豆腐(白菜、マッシュルーム、葱入り)。
朝食は、両日ともに人参とピーマン入りのスクランブルエッグ、全粒紛の黒パン、ヨーグルト(バナナ入り)。
いずれの食事にも、トマトとリンゴなどを添えるのは、いつものこと。
今日の昼食は、昨夜の残り物とパンですましてした。果物は、いちご。

植物性の食材が中心の食事のほうが、やっぱり馴染む。


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旅行のあと - 2005年05月07日(土)

今日は買い物と脱毛。
いろいろ必要だったので、買い物はドイツのマーケットへ。

雨がちで寒い。

腕の脱毛は、薬品を使ってみた。
この間通販で買ったもの。ただの普通の脱毛クリーム。
高い買い物であった。
セットの抑毛クリームの効果はわからない。

髪を揃えるために少し切った。

旅行中の日記は、遡って書いておきました。


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アムステルダム最終日 - 2005年05月06日(金)

前日、ほぼ見たいところは見てしまったので、今日はゆっくりとする。
まずは、アンネ・フランクの家に行くことにした。
目的地に向かって歩いていると、「あー!」と叫び声が聞こえた。
なんと、いつものフランスの麻雀友達の家族が、そこにいるではないか。
旅行先で日本人はよく見かけるけれど、知り合いに会うとは思ってもみなかった。
ちょうど、展示を見終わったところとのこと。
わたしたちは、その行列の長さをみて並ぶのを断念した。

近くの町を散策してから、郊外の風車を見に行った。
途中の公園の石楠花が見事だった。

夕方予定の列車に乗る。
ところが、テクニカルプロブレムで路線を迂回するとのこと。
このために、乗り換えの駅に一時間ほど遅れると、後の接続の列車に乗り継げなくなってしまった。
そのトラブルの最中に、旅行中の日本人の夫婦に出会う。
彼らは、前日ドイツからオランダに向かう列車の中で、パスポートの入ったバッグを盗難されて、それが見つかったのでデュッセルドルフまで取りにゆく途中なのだという。
それが路線の迂回で、直接行けなくなって、乗り換えしなくては行けなくなったしまった。
旅には、こういう事故はついてまわるのね。

うちは、結局予約していた列車はふいになってしまって、遅い列車で帰った。
予定では、トラムのある時間に帰るはずだったのに、遠い駅からタクシーで帰ることになってしまった。帰宅は午前1時過ぎ。


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アムスルテルダム一日目 - 2005年05月05日(木)

朝一番で、まずは国立美術館に行く。
フェルメール、レンブラント、オランダの作家の実物は、やはり見る価値がある。
それから、ゴッホ美術館に。
ちょうどエゴン・シーレの特別展をやっていて、これがすごかった。
わたしには、ゴッホよりもこっちのほうが価値があった。

昼食をダム広場のカフェで摂ってから、マダム・タッソー蝋人形館へ。
有名施設だけに入場待ちで並んでいた。
まぁ、面白かったけれど、それだけのもの。入場料は高い。

運河クルーズ、馬車で遊覧など、夕方までさんざん観光をした。
とても疲れてしまった。

出の悪いシャワーでシャンプー。
結局我慢できずに、お湯の出のいい洗面台で最後のすすぎをした。


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デン・ハーグ−デルフト - 2005年05月04日(水)

夜行列車のコンパートメントのもうひとつの寝台には女性が乗っていた。
家族で占有は、今回もだめだった。
隣が男性のわたしだと気まずいだろうと、わたしは上段に行くことにした。

朝、ドイツとオランダの国境近くの駅で、何かトラブルがあったのか、ずいぶん長い間停まっていたので、一時間ほど遅れてユトレヒトに到着。
切符はアムステルダムまでとっていたのだけれど、今日の目的地のデン・ハーグには、ここから行ったほうが早いので途中下車となった。
デン・ハーグでは、まず有名なミニチュアでオランダの風景を再現したマドゥローダムへ。
天気は雨がちらちらして寒かったけれど、さすがに観光地だけあって親子連れで賑わっていた。
ミニチュアの建物の上に、本物のカラスなどの鳥が止まったりしているので、怪鳥という風情に見えて、娘は喜んでいた。
その後、マウリッツハイス美術館でフェルメール、レンブラントなどを鑑賞する。
本で見たことのあるだけだった絵画の生の姿を見るのは、いつでも嬉しい。
フェルメールの「青いターバンの少女」は、美術館の目玉でもあるのだろう。
ポスターから、栞から、いろんな商品になっていた。

それからトラムでデルフトに移動。
こじんまりした綺麗な街だった。
旧教会、新教会とまわって、それからフェルメールの絵の「デルフトの眺望」の舞台となった門まで歩いた。
新教会は、コンサート準備中で舞台がしつけられていて、ごたごたしていて残念だった。

夕方、結構込んでいる列車でアムステルダムに向かった。
途中の田園風景は美しい。
水路に取り囲まれて、おだやかな緑が広がっている。
そこかしこに、白鳥や鴨などの水鳥、羊、牛、馬などが、それぞれにたたずんでいた。

チェックインしてから、夕食はオランダ料理のレストランへ。
オランダ料理はおいしくないなどと聞いていたけれど、とても美味しかった。
値段もリーズナブル。
安いホテルで、シャワーの水量が少なくて、これでは髪を洗えない、と思った。部屋はツインベッドルームが二部屋で広いんだけど。


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出発まで - 2005年05月03日(火)

まだ時間があるので、書いておくことにする。

今朝から雨。
天気予報よりも早く雨が来てしまった。
今日は肌寒いので、昨日はせっかく半袖のシャツにしたのに、また長袖にした。
ジャケットも昨夜から用意をしていた。
日中、15度くらいだったのだろうか。

アムスルテルダムの天気予報を、いくつかのサイトで調べると、それぞれに違う。
最低気温7度くらい、最高気温は13度くらい。
あまり高低の気温差がないから、予定通りシャツに軽いコート、セーターを持参で足りるだろう。

あと一時間半ほどで駅に向う。
次に日記を書くのは土曜日になります。


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まだ寒くなったりする - 2005年05月02日(月)

水曜日の午前中は休暇とした。
明日の夜行でアムステルダムまで向う。
車室は前回ウィーン行きで乗ったと同じく4人部屋のクシェットを予約している。
もう一人のベッドの誰か予約がはいっているかどうか。もしいなかったら家族で一部屋独占できるんだけど。

奥さんはいろいろ行く先を考えているけれど、わたしは美術館でフェルメール、ルーベンス、ファン・アイクなどなどの名画が見れたらいいかな。
あとは、ワインとビールを飲んだくれていようか。

今日も気温は28度くらいまで上がって暑くなった。
それを考えて朝から半袖シャツだけで出かけたら、さすがに朝は寒い。
会社でも持っていったカーディガンを着ていた。
明日からすこし気温も下がり、天気も悪くなる予報で、週末にかけては雨、気温は15度から17度となって寒くなる。
その頃のアムステルダムは、なんと最高10度程度らしい。
着て行くのは長袖シャツにジャケットか軽いコートにして、別にセーターを持って行こうと思う。

明日の夜は日記を書けるかどうかは不明。
書けなかったら次は土曜日までお休みです。


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昇天祭のお休み - 2005年05月01日(日)

来週は、水曜日の午後から会社はお休み。
木、金と続いて週末までお休みとなる。
奥さんは、いつでも休みのたびに、どこかに行きたいという。
今回は近いフランスの町に行こうかと思っていたら、オランダに行きたいという。
車でアムスルテルダムまで行くと9時間はかかってしまうので、列車で行くことになり切符を予約しに行った。
行きは夜行、アムステルダムで二泊して、夕方の列車で帰ってくると深夜12時前という旅程。
いつもながら奥さんのたてる予定は、めいっぱい時間を利用する強行軍となる。
救いは自分で運転しないから、ビールでも飲んでのんびりしていればいいこと。

切符を買いに行ったついでに、今月に有効期限がきれる、ミュージアムパスを更新することにした。
これは、一年有効のスイスのこの近辺、フランス、ドイツの隣のあたりの地方で共通で使える美術館、博物館もフリーパス。
更新したついでに、ひさしぶりに市立美術館を見て回った。
最近、ヨーロッパ中世史の本、ダヴィンチコード、塩野七生の「ローマ人の物語」などを読んでいるので、以前よりも古い絵画が親しく思えた。
宗教画も、中世の絵画も、以前よりも魅力的に映ったのだった。
ホルバインの「死せるキリスト」は、いつものように横たわっていた。
あいかわらずスイスの画家、アンカーには暖かくて、癒される。
ベックリンの「死の島」は、いつものように静かだった。

今日は30度ほどまで上がったようだ。
でも、来週後半は、また天気が崩れて、18度程に戻るらしい。
そのころにオランダ旅行。
さて、どんな服装で行ったらいいだろうか。