2004年5月


*********************************************************
2004/05/31(月) 20:58
聖霊降臨祭月曜日

聖霊降臨祭月曜日(Pfigstmontag)という休日。
昨日はみんな疲れていてずっと家にいたけれど、きょうは奥さんはどこか出かけたい様子。
昨夜は早く出かけることができたらトゥーンというインターラーケン方面に湖のある街がいいといっていたのだけれど。
やっぱり、わたしが一番に起きて朝食を作ってみんなを起すまで誰も起きてこなかった。
遅く帰ってくるのは嫌なので、お出かけ先は近所にすることにして、奥さんと娘が8年前に行ったサンテュルサンヌという小さな町に行くことにした。
出かけたくない娘は宿題があるのをを盾に奥さんと行く行かないで攻防を繰り返し、結局奥さんとふたりで行くことになった。
お昼ご飯は家に帰ってから食べることにして11時頃に出発。
結構起伏のある山の中のような道を通って一時間と少しで到着した。
そこのあたりはジュラ地方のフランス語圏なので、表示もフランス語が多い。
小さな町は端から端まで5分くらい。川沿いに古い町並みが残っている。
ぐるっと一回りして30分ほどいてから帰途についた。
来るときには地道を通ったのだけれど、町のすぐ近くに高速のインターがあったので、帰りは高速に乗った。
ほどなく来しなの道に戻るのだけれど、15分ほど早く帰れた。
8年前は電車とバスを乗り継いで往復ほぼ一日掛りの旅だったということ。
ヨーロッパで田舎町に訪れようとするときには車の機動力は大したものだと改めて実感した。

さて、これでクリスマスまで公の休日はないのです。

*********************************************************
2004/05/30(日) 20:40
暖かい日曜日

さすがに昨日朝から飲みつづけていたせいか、朝から胃のあたりが気持ち悪かった。
それでも9時過ぎには朝食を作った。
娘は疲れすぎたのか何度起しても起きてこない。
仕方がないので奥さんと二人で食べた。
脱毛をしてから今週の木曜日のある英語検定の試験勉強のリスニング問題をする。
その間に奥さんが娘を起して、彼女は遅い朝食をとった。
リスニング試験をを二つ練習して、どちらも約70〜80%の正答率。なんとか合格ラインにははいっている。
但し答えている最中は完全に自信をもって答えているわけでないことも多い。
英語の先生が、その英語学校でうちの会社の人が生徒になって同じ試験を受けているけれど、かつて落ちた人がいないという。
これがかなりのプレッシャーになっている。

昼食はまたペンネを茹でた。
トマトソースの瓶詰めの残りを使ってソースを作った。

昼食後に散歩に行く。いつもの森ではなくてプールがある川の方に行ってみる。
暖かい一日で、バーベキューのできる広場はグループがそれぞれバーベキューをしたり、お弁当を持ってきてピクニックをしていたり。
プールはもう開いていて、でも皆日向ぼっこををしたりしている。

夕食はお蕎麦。
おかずの下拵えを済ませて出し汁を作りながらベランダに出てみたら、室内よりも暑い。
準備が終ってからシャワーを浴びてパジャマワンピに着替えてからベランダにでてみた。
向いの家ではバーベキューをしている様子。
最近は家族全員あまり肉の量を食べないので、焼肉をすることがなくなってしまった。
炭火の匂いは、でもなかなか食欲を誘いました。

夕食の後片付けを終ってから、またベランダにでて椅子にすわってワインを飲みながら英語のテープを聞く。
脚に抜き損なった毛があるのが気になったので毛抜きで抜く。
太腿もあらわに、なんだかエッチっぽい姿だった(笑)
ちなみに一階ではあるけれど、ベランダの外向きは壁になっているので外からは見えません(はずです)。

*********************************************************
2004/05/29(土) 20:06
飲んだくれ

インターナショナルスクールフェスティバルの当日。
今朝9時前に学校に到着した。9時集合と聞いていたけれども、ほぼ設置は終っていた。
なんだか、ほとんどなんにもしていないのに乾杯になって、朝からビール。
日本ブースで、お稲荷さんをい作るのを手伝ったり、たまに売り子になったりしているうちに完売。
後はビールを飲んだりワインを飲んだりで一日が終ってしまった。
学校に通う子供のいる親たちとは世間話などをしていた。
朝からずっと飲んでたのねぇ(汗)

夕方帰宅したけど、ずっとアルコールが入っていたせいか、空腹感がない。
シャワー、シャンプーをしてから、昨夜の残り物のカレーをトーストに乗せて食べた。
美味しかった。

今のわたしを食べたら、ほどよくお酒がまわって、美味しいかもしれない。

*********************************************************
2004/05/28(金) 20:29
明日

今日は晴れたけれど少し肌寒い感じ。
昼間も夕方も、会社の近所では綿毛がふわふわ漂っていた。草か木の種子なんだろう。
こんなふわふわしたものは好き。なんだか和む。

明日はインターナショナルスクールのフェスティバル。
朝から日本コーナーの設置に駆り出されている。
奥さんは10合のご飯を炊いていって、当日はお寿司を作って販売する。
娘は着物を着て売り子さんをすることになっている。
なぜか奥さんたちは日本の日の丸を象徴するように赤いTシャツと白いボトムらしい。
ちなみにうちの用意した赤いTシャツは「Be the Reds!」。日本じゃなくて韓国だったりする(笑)
わたしはコーナーの設営の後はビール、ワインで昼間っから飲んだくれる予定。

*********************************************************
2004/05/27(木) 20:36
髪を挟んでしまう

雨になった。
天気予報ではこの一週間は晴れているはずだったのに、昨晩英語のクラスが終って月を見ながら帰ったのが嘘みたいな朝だった。
肌寒いのは覚悟してでかけたけれど、外よりもむしろオフィスの方が寒かった。
帰りがけに見た電光表示の気温は20度。昨日の夕方は27度だったから、7度下がったんだ。

今のところは汗もかかないのでシャンプーは一日おき。
シャンプーを変えてから地肌の乾燥が激しくなった。
どうもこのシャンプーはよくない。

最近、髪を椅子の背もたれで挟んで引っ張られたり、眠っているときに自分の肩とかで挟んで寝返りのときに引っ張られたりする。
ショルダーバッグの肩紐に挟まれるのはしょっちゅうだし(括っていてもなぜかはぐれた何本かが挟まる)。
着替えの時にもどこかに挟まって、切れたり抜けたりするのが気になってしまう。
んー、上から脱がずに肩のところを脱いで下に落とせばいいのかも。

*********************************************************
2004/05/26(水) 18:38
スピード違反

帰宅したらゲマインデ(日本でいう区役所みたいなところ)から手紙が来ていた。
なにかと思ったらスピード違反の罰金の請求書だった。
この前赤いフラッシュが閃いたことがあったので、そのことかと思ったら別の日付と場所が記してあった。
どうも奥さんが犯した違反のようだった。本人はフラッシュが光ったとかの自覚もなかったようだ。
30kmのところを40キロで走っていて、5キロオーバーは免責範囲なので5キロオーバーで40フランという内容だった。
ということは、わたしのケースはその数日後だったので、暫くしたら別の請求書が届くのかな?

しかし、日本であったらカメラなんか設置しそうもない場所だった。
みんなマナーがいいというのも納得。

*********************************************************
2004/05/25(火) 20:40
夏季合宿

6月19日から娘の学校は約2ヶ月の夏休みに入る。
その間の娘の英語力の維持向上のためにサマープログラムを捜している。
2〜3週間の合宿形式で英語のクラスがあるものはスイスで結構あるのを知った。
殆どはフランス語圏に集中していて、ジュネーブやローザンヌといった辺り。
奥さん曰く、その辺りは外国の金持ちの子弟が沢山やってくるから高い。
価格表示がスイスフランだったりユーロだったりするので思わず間違いそうになったけれど、一週間でざっと15万円前後が相場みたい。
滞在費、授業料、イベント費用込みでこの値段は高いのかどうか判断ができない。絶対値は高いけれど。
本人もその気になっているので、なんとかいいプログラムを見つけたいところ。

今週は晴れた日が続いて気持ちがいい。
朝の涼しいのもいいし午後の暖かさもいい。
ただオフィスの中は、もう暖房もないのに時に寒く感じる。
とくにわたしの部屋は、ビルの内に面した角で光が直接射し込むことがないので寒い。
去年の酷暑のときには、それでかなり助かったのも事実だけど。

*********************************************************
2004/05/24(月) 21:29
もやもや


娘が日本の高校に行きたいと言っている。
この前の年末にも言っていたけれど、そんなにスイスの生活が嫌なのかなぁ。
苦しいなりにも、別の楽しみを見つけたりしないのかしら。
学校では、喋らないとか、クラスのグループワークに参加しないとか言われるし。
ずっと壁を作っているみたいで、家でもあんまり喋らないで部屋に篭っているし。
食事の時にも顔を伏せたままで、返事すらろくにしない。
どうしたらいいのかわからないよ。
たまに喋ったと思ったら、何かの要求なのよね。
まだ救いは、たまには冗談に笑ったりすることがあるし、冗談を言うこともあるんだけれど。
これが普通のティーンエイジャーの行動かどうか、判断がつかないです。

奥さんとの衝突も多いし、なんだか辛い。
以前から、あんまり楽しい家族っていう感じじゃなくて、スイスに来たら見なおすことができるかと思っていたんだけれど、あんまり変わりませんでした。
離れて暮らしている方が親密さが増すという矛盾です。
故郷は遠きにありて思うもの...なのかしらね。

なんだか、もやもやしてます。

*********************************************************
2004/05/24(月) 19:48
雑感

腰まであるドレッドヘアのお兄さんを見かけた。
きっとエクステンションだろうなぁ。まさか編んだ上であの長さなんて自毛とは信じがたい。

今日の最高気温は20度。
朝はやっぱり肌寒かったけれど青空が広がって清々しい。夏の高原とかキャンプ場みたいな感じ。
空気が乾燥しているのか、暑くなってもわりと朝は過ごしやすいのがいいところ。
去年の猛暑の最中ですら、夜から朝にかけての時間は安らいだもの。
明日からは、24度くらいまで上昇するという予報で、当然にように最低気温も10度を超えるようだ。

もう夜の8時過ぎても明るいので、どんどん時間の感覚が麻痺してゆく。
遅くまで飲んでしまうのに注意しなくちゃ。

娘は高校は日本で通いたいと言っているようだ。
その頃わたしの職場が日本にあるわけではなく、ちょっと実現は不可能だろう。
寮生活とかどこかに預かってもらうにしろ、掃除、洗濯など身の回りのことを自分でしていないのに、すぐにできるとは思えない。
わたしが娘を過小評価しているだけなのかしら。
最近になって勉強をしようと決心したらしのはいいことだけれど。

*********************************************************
2004/05/23(日) 19:20
ただの1週間

久しぶりに晴れた。
とはいえ、どこに出かけるでもなく一日を過ごした。
変わり映えのない日曜日。日記に書くこともいつもと変わらない。

お昼はペンネをホワイトソースに仕立てた。
残りのホワイトソースを使って夕食にはグラタンを一品にする。
他の品はある材料で適当に作ってしまおう。

昼食の後、いつも通りに近所の森を散歩。
...本当に変わり映えしない行動だけれど。
森は緑のトンネルのようになっていた。
ついこの間まで土しかなかったところに真っ直ぐに緑の草が伸びていた。
菜の花は、そろそろ終わりかもしれない。
一昨日のドイツのドライブでは、菜の花の絨毯のような光景を見ることができたけれど、そこに比べたらここは南なのかな。
ただの1週間に自然はすごく変わって行く。

*********************************************************
2004/05/22(土) 21:41
雨の日

今日も朝から雨だった。
今朝は4時、6時にそれぞれ目が覚めて、7時半頃からもう眠れなくなったので8時頃にベッドを出た。
休日にしては早起きをしたと思ったけれど、日本にいたときは休日で8時前に起きていたような気がする。
ちょこっとネットにあがってメールと掲示板をチェックして、それからパンを買いに出かけた。
すぐ近くのパン屋さんでクロワッサンとドイツ風の外側が我硬くて中身は柔らかくみっしりとしたパンを買った。
朝はクロワッサン、今晩と明日の朝はドイツパンにする。

朝食の仕度をしてから奥さんと娘を起す。
娘は相変わらず何回か起しに行かないと起きてこない。

朝食後は英語学校から借りてきたリスニング問題のテープをダビングする。
ダブルデッキがあるので簡単にダビングできるはずだったのに、デッキのソース側のリールが動かなくてテープを巻とってくれない。
テープがだぶついてヘッドの辺りから巻き込んでしまった。
以前からあんまり調子がよくなかったけれど、今日は限界のようだった。
仕方がないので娘のラジカセにヘッドフォン端子からデッキの入力に繋いでなんとかすることができた。

その作業の合間に買い物、昼食などをする。
昼食は買い物の折に特価のペンネ、一キロが二袋でほぼ一袋分という値段で買ってきたのを料理。
これも安売りのトマトソースをベースに、マッシュルーム、玉葱、ソーセージでソースを作った。
三分の一袋くらいで作ったのに残ってしまったので夕食に残した。

夕食は、なんと去年の暮れから冷凍してあったスモークサーモンが気になっていたので食べることにした
(遅過ぎ 汗)。
オニオンスライス、ブロッコリ、トマト、レタス、ズッキーニのサラダとともに、バルサミコ酢、オリーブオイルを各自好きにかけて食べる。
マッシュルーム、キャベツ、人参のスープ。今朝買ってきたパン。
かなり熟してしまったメロンをデザートにした。
相当手抜きですね(笑)

昨夜の暴食(?)以来体重が一キロ増えたまま。
このまま増加傾向にいくとするとまずい。

*********************************************************
2004/05/21(金) 22:45
マイナウ島、ホーエンツォレルン城

朝8時に市内の駅に娘の家庭教師の先生を迎えに行き、今日のドライブが始まった。
ボーデン湖に浮かぶ花の島マイナウ、それからドイツのお城ホーエンツォレルン城に行くプラン。
ところが朝から雨模様で、地方が違うから現地は天気かもしれないという期待を裏切って、高速をどこまで走っても断続的に雨が続く。
時には強い雨になったりする。
マイナウの駐車場に到着したときには、それでも小降りになっていて、これなら我慢できるかなと思った。
ボーデン湖は雨に煙っていて、対岸に見える町並みも灰色に霞んで見える。
島内にはいって見て回ろうとしたら雨足が強くなってきた。
それでも、緑に溢れた並木道には小鳥の声が溢れて、森の香りがして気持ちがいい。
ますます強くなってきた雨を逃れて、蝶館に入った。
羽が透明な不思議な蝶がいた。南米産でアルカロイドで身を守っているらしい。毒蝶だったのね。
この島はかつてドイツ騎士団の所有地であったということで、今も宮殿が敷地内にある。
石楠花、芍薬、勿忘草や、マリーゴールドなどがみごとに咲いていた。チューリップはもう終りで、薔薇にはまだ少し早い。
薔薇園は広くて花が咲いたらさぞ素晴らしいだろう。
その頃の天気のいい日にまた来てみたい。

2時間ほど島を散歩してから、お城に向う。
アウトバーンの速度解禁区間は、やっぱり速い車は速い。BMWとかベンツとかアウディが多かったように思うのは気のせいかしら。
途中昼食を摂ったり、ちょっと迷ったりしながら走った。雨はいつか止んでいた。
目的地に近づいてきた頃、遠くの山の上に大きなお城が聳え立っている。
近付くに連れて細部に渡って見えてくる姿は圧巻だった。
駐車場から急坂を約20分登ってお城に到着(シャトルバスもあったけれど、もう定員だったから歩いてみた)。
城内はガイドツツァーでしか見ることができなくて、生憎英語のツァーがなくてドイツ語で回った。
ドイツで最も美しい城の一つと言われているらしく、現在の所有者はドイツ最後の皇帝の子孫だということ。
王冠や武具、食器などの展示や、城内の居室はさすがに王家の風格だった。

ツァーで巡っている間には外は雨。
城に到着したときには晴れていたので傘は車の中に置いてきてしまった。
やむなく雨に濡れながら城の下のシャトルバス乗り場まで降りて待つこと数分でバスが来てくれた。

雨が降り続き、時には土砂降りになる中を帰路についた。
スイス国境近くのドイツの町に韓国料理店があるので、そこで夕食した。
奥さんも先生も以前にも来た事があるということだけれども、わたしは初めて。
キムチ、ナムルなどから、ジョン、プルコギ、ピビンパ、テンジャンチゲなど、ついついいろいろ頼んでしまった。
評判に違わず美味しくて、最近になく食べ過ぎてしまった。
今もお腹がぱんぱんで、見た目にも膨らんでいます(笑)

出発から帰宅まで約14時間の旅でした。

*********************************************************
2004/05/20(木) 19:53
猫、フリブール

休日なのになんとなく早く目が覚めたので居間でパソコンを使っていたら、ベランダに猫がいるのが見えた。
灰色のきれいな毛並みの若そうな猫。
奥さんを起こして一緒に見ていたけれど、しばらくしてもずっといる。
奥さんはベランダの外の壁の上に置いている植木鉢が邪魔で帰れないのでは、という。
その猫は隣家の猫だったようで、隣の青年が(初めて顔を合わせたのだけれど)ベランダの外から顔を覗かせた。
青年が呼びかけても怖がって帰らない猫。青年は入ってもいいかと聞くので、そうして貰ったけど、開いていた扉から部屋の中に逃げ込んでしまった。
結局、洗面所の隅で固まっていた猫を捕まえて返してあげた。
着替えていてよかった(笑)今日は寝る時の衣装は赤いチャイナ風ワンピだったので、そのままだったら、ちょっと危ない姿だった。

朝食後、奥さんがフリブールというベルンの先の町に行きたいというので出かけた。
途中しばらく渋滞したけれども、二時間弱で到着。
古い街並みが続く市街をしばらく散歩してから、カフェで昼食をとった。
この辺りはフランス語が主な言葉。
この街は丘とその下の谷とでなりたっているので、その後、車で市街の下の方に行ってみた。
川が流れていて釣り人の姿や、川の中で遊んでいる子供達の姿が見られた。
川を挟んで言語圏が変わるというガイドブックの通り、川の越えるとレストランの表示もドイツ語だった。
こういのもスイスならではかもしれません。

*********************************************************
2004/05/19(水) 23:04
連帯

エンピツというのは、日々「恋文」を書いている日記サイトのこと。
この「うたかた」以前に書き始めた恋日記がまさにタイトルのままに「恋文」だった。
今では恋の対象がなくなってしまって、わたしの心象風景を綴ることになってしまった。
このサイトの日記には、純粋に日記もあるし、物語もあるし、詩もあるし、いろんな文章表現がある。
文章からは、その相手の性別も、年齢も、住んでいるところも、推し量ることもできれば、できないこともある。
ただ、その文章から伝わってくる感性を受け取ることで、共感や、少し心に痛みを覚えるようなことや、なんであれ、わたしに印象をのこしていく。
そして何人かの人たちとは、HPでリンクをするに至った。

今日もいつものように登録先の更新された日記を読む。

思ったのは、わたしたちみんな繋がっていたいんだな、という感覚。
何に繋がっていたいのか...彼だったり、彼女だったり、社会だったり、自分自身だったり。
でも、きっと何かに繋がっている自分に繋がりたいのかもしれない。
わたしの存在を肯定して欲しいという欲求...かな。

読むのが辛い日記もあるけれど、どこかにわたしのカケラがあるから、わたしは連帯していたい。

*********************************************************
2004/05/18(火) 20:42
夏に近づく

トラムで帰宅中椅子に座って本を読んでいたら、眩しいのと熱いので頭が痛くなった。
気温は多分25度くらいなのだけれど、陽射しがきつくて窓越しに感じる熱気は顔をちくちく刺すような感じ。
去年の猛暑の時に、いつもトラムの反対の側の座席に座っていたのを思い出した。
今日の座席の方は一人掛けなので気楽なのだけれど、また反対側に移らないと。

明日は半日で仕事は終り。
毎週夜7時45分からの英語のクラスは、明日は昼の2時半からにしてもらった。
休みにしたいところだけれど試験まで半月なので仕方がないかな。
暑いことだし、スーツややめてカジュアルな服にしよう。
お昼に一旦帰宅して昼食後に英語にでかけることにする。

*********************************************************
2004/05/17(月) 20:40
気温

今週はいきなり暖かい。
今日の予報は最高気温が24度でした。でも帰りにトラムから見たある電光掲示板の現在気温は27度になっていました。
街中ではTシャツ、タンクトップ、キャミソールといういでたちの若者でいっぱい。
でも朝は9度なので肌寒いのです。
わたしは普通にスーツで会社に出かけました。
お昼休みに食堂のテラスでコーヒーを飲んでいたら頭の天辺が熱くて困りました。
帰るときもすこし暑い感じだったけれど、一緒になったスリランカ人の同僚に「暑くなったね」と言ったら、「こんなの暑くないよ」とのお返事。
人によって(ずっと暮らしてきた環境によってかも)感じ方が違いますね。
今週は金曜日までは最低気温が8〜11度、最高気温が21〜24度の予報。
土、日曜日は最低4度〜最高14度と、また肌寒くなりそうです。

そういえば、一年前の昨日がここに引っ越しをしてきた日。
一年も経つとすっかり馴染んだ家になっている。
文鳥は、今は植木鉢の中に埋れているけれど...

*********************************************************
2004/05/16(日) 15:22
スピード違反かな

お昼前に日本語学校の文化祭というのに行きました。
国際結婚した日本人家庭の子供たちが主な生徒のようで、日本語をや日本文化を学んでいるようです。
こうしてみるとかなりの日本人が近辺に住んでいるんだと実感しました。
お寿司とおまんじゅう、それから日本の本などを買って帰りました。

帰る途中にある森の立ち寄って、しばらく散歩をしてから、さっき買ったお寿司で昼食。
うちの近所の森よりもずっと大きくて、木や草の香りがとても気持ちいい。
空き地でテントを張ってキャンプをしている家族がいました。こんなところでキャンプができるというのに驚き。

さて家までもうすぐというところで、突然赤い光が閃いた。
...これってねずみ取りのカメラだったんだろうか。
街中なので制限速度50キロ。そのときは多分15キロくらいオーバーしていたかもしれない。
そうだとすると後日罰金の督促状が届くんだろうな。ちょっと憂鬱。

*********************************************************
2004/05/15(土) 17:54
英語の模擬試験

今朝は休日にもかかわらず早起きをして英語検定試験の模擬テストに行ってきました。
いつもの英語学校で8時半から10時15分まで、全部の科目の試験ではなくてReadingとWritingだけです。
模擬試験なのに緊張してしまって、最初のReadingの文章がすんなりと頭に入ってこなくて焦りました。
Writingも簡単にはいかずで本番が思いやられます。
本番は、これにListening(これが問題です)、それからSpeaking(Interview、Presentation,Discussion)が加わります。
Presentationって1分で課題を選択してまとめて、1分で説明するという瞬発力の必要なテスト。それを受験者がペアになってお互いに質疑応答をするというもの。
Discussionも5分程度の時間で与えられたテーマについて受験生同士が議論するというテストで、なかなか大変です。
ちなみにわたしの受験するのはビジネス英語コースの中級です。
中学校の時に英検を受けて、会社でTOEICをもう10年以上前に受けて以来の英語検定となります。

お昼に買物にでかけたら近所でフリーマーケットがあるというポスターがあったので、昼食後に行ってみました。
子供達がおもちゃやぬいぐるみを出品しているのが多くて、あとは少し子供服とか小物があったくらいで、大した物はありませんでした。
ところで、つい最近までフリーマーケットはFree Marketだと思っていましたが、実はFlea Marketだと最近知りました。
確かに蚤の市っていうけれど、Fleaが蚤だとは知りませんでした。
Free Marketって思っている人も多いのではないでしょうか。

*********************************************************
2004/05/14(金) 21:40
公園で

今晩は娘はスウェーデン人の同級生の家にお泊りに行ってしまいました。
学校の友人たち数人が一緒らしいです。韓国人、アメリカ人など。
ローティーンの娘たちが揃って、どんな会話をするのでしょうね。

わたしたち夫婦は、そういうわけで今日は外食をすることにしました。
会社の帰りに待ち合わせて、公園のなかにあるというレストランに行きました。
奥さんは友人と最近昼食にいったらしいですが、わたしは初めての場所。
広い公園でいろんな花が咲いていました。
躑躅が鮮やかな色で満開。それから石楠花、ライラック。勿忘草、テッセン、などなど。
緑一面の野原には、小さな白や黄色や紫の花が咲き乱れていました。
小さな小川にはおしどりやカモが泳いでいて、野原ではリスがいました。
リスは木にしがみつくようにして駆け上がって行くのはいいとして、降りてくるときには、やはり危ないのか必死の形相で爪を立てている様子がなんとも可笑しい。
そんな野原を見渡せるレストランのテラスで夕食にしました。
カモが寄ってきて餌をねだるのです。奥さんがパンのカケラを投げたら、すごい勢いで食べていました。
きっと、いつもなにかしら貰っているのでしょう。
食後まだ明るい公園を、もう一回りして帰りました。

*********************************************************
2004/05/13(木) 20:20
歌声

帰宅途中のトラム駅で、扉が開いたとたんに歌声が流れ込んできた。
ボブ・ディランの「風に吹かれて」。
とても力強い歌い方で、なんだか懐かしいような気がした。PPMの優しい歌も好きだけど。
この街でストリートミュージシャンは、大抵クラシック、ジャズ、民族音楽が多いので、こういう60年代フォークは珍しくて新鮮に響いた。
そういえば、冬の間は街頭で演奏している人たちの記憶がなかった。
寒くて誰も演奏してなかったのか、わたしが寒くて外に出るのを避けていただけだったのか。
でも、これからの季節、街に出たら色んな音楽が聞けるだろう。
大学の音楽課程の学生が腕試しで演奏しているのもすごいし、民族楽器で演奏したり、歌ったり、みんなうまいので感心する。
感動で涙がでそうになるような朗唱に出会ったりすることもあった(ただ涙もろいだけかな 笑)。
いい季節になってきた。

*********************************************************
2004/05/12(水) 18:36
英語

昨夜麻雀しながらBBCのドラマを家族で見ていたら娘がチャンネルを変えてという。
それはティーンエージャーが主人公らしいコメディだったのだけれど、会話の内容がエッチだった様子。
確かにセックスがどうとかは言っていたけれど、早いしよく聞き取れなかった。
学校のイギリス人の学生の発音はドラマの中のような感じらしくて、娘のほうがよくわかっているみたい。
追い抜かされるのも間近かな?

6月始めの試験に向って今日も英語のレッスンは試験対策です。
今度の土曜日には午前中に模擬的な試験があるし。
合格できるのかしら...宿題やレッスンのときの感じではなんとか合格しそうなのだけれど、本番になるとどうかわからない。
早く終わらないかなぁ。

*********************************************************
2004/05/11(火) 19:58
夕立

ずっと使っていたオルビスのシャンプーが無くなってしまったので、こっちで買ったシャンプーに切り替えた。
もっともリンスはとっくにこっちのものになっていたのだけれど。
リンスはパンテーンのとニベアのコンディショナーを交互に使っているけれど、今回のシャンプーは知らないメーカーのもの。
ベルリン・コスメティクスと名前がはいっている。
使い心地は、泡のきめがあんまり細かくなくて、洗い流した後の手触りはもうひとつ良くない。
ニベアとかガルニェとかのブランドにするべきかしらん。

なかなか暮れない夜、少し寒いけれどベランダで髪を乾かしながら夕涼み。
髪が光に透けてずいぶん色が薄くなったと感じる。白髪も目立ってきたので染めたい。
先週末は指に怪我をしてしまったのでやめたけれど、今週末には染めてみよう。

さっきから突然の夕立になった。
まだ明るい中、雲は薄いオレンジ色に光って、雨が帳のように景色を遮っている。
雨の匂いがする。草も木の葉も、みんなとてもやさしい色になっている。
ドイツ語のラジオ放送が聞こえていて、その風景と溶けこんでいた。

*********************************************************
2004/05/10(月) 20:04
髭抜き雑感

朝は寒かったのに夕方には暖かくなった。
いつのまにか会社の敷地に石楠花が咲いていた。
この時期花がいっぱい咲くので、いつもの景色が突然変ってしまったような気がする。
今日の夕方の光は眩しい。
シャワーの後に髭抜きをしていたら、あまりにも明るい光に照らされて細い髭までがはっきりと見える。
抜くには便利なのだけれど、あまりにもあからさまに見えるので、肌の下に埋もれている、まだ出て来ない髭の根まで皮膚の下に透かされている。
また「徒労」という文字が頭に浮かぶ。
いつまでたってもなくならないけれど、髭が根元から透明なゼリーみたいなのに蔽われた毛根と一緒に抜けてくるのは気持ちいい。
最初に髭抜きをはじめた時には、痛くて泣きそうで、手元が震えたものだったのだけれど、今は全然平気になっている。
小さな痛みの繰り返しは、慣れると快感にかわるのかしら(笑)
でも、面倒な事には変わりないし、このために毎日費やされる時間は、なんだかもったいない。

*********************************************************
2004/05/09(日) 16:30
料理

昨日の夕食の支度のときに、娘に手伝ってくれるか訊ねたら珍しくやってくれるとのこと。
野菜を切る手元は危なっかしくて、包丁の使い方を教えながら、でもだいたいの下拵えはやってもらいました。
切り方は大きめだったり不恰好だったりだったけれど、そこは何も言わずに、とにかく仲良く料理をしました。
お好み焼き、ほうれん草のお浸し、野菜のスープ。
いつもこんな風にできたらいいのだけれど、とにかく良い時間でした。

今日はいつものような取りたててなにもしない日曜日。
お昼は生ピザ生地を使ってのピザにしたのだけれど、オーブンの時間が短かくてちょっと生焼けっぽい。
あんまり長く焼くとチーズが焦げてしまうし、なかなか難しい。
キッチンにオーブン組み込まれているので、結構使うようになりました。
失敗もあるけれど、いろんな料理を作るのは楽しい。

今晩は、昨日の残りの豚肉を使って根菜と煮物にしよう。

*********************************************************
2004/05/08(土) 18:10
フランスからドイツへ

居間のノートパソコンから日記の更新をしようとした。
このパソコンはしょっちゅうアプリケーションエラーを起こす奴。
やっと日記を書いてアップする途中でエラーが起きて、せっかく書いた日記が消えてしまった(涙)
これは二回目の日記です。

フランスのスーパーに行ってみようと、昼前から出かけた。
フランスの麻雀友達の家の方向なので、いつもの田舎道を通って菜の花畑を越えた。
ところが、いざ到着してみたらお店は休み。そういえば、フランスに入ってから道沿いにフランス国旗が翻っていた。
なにかの祝日のようだ。
せっかくここまで来たので、今更近所で買物というのもなんだか、ということでドイツに行くことにした。
近くの国境からいったんスイスに戻って市内を抜けてドイツ国境に向う。
国境近くから渋滞になっていた。国境のチェックかと思っていたら、国境を越えた先にあるスーパーの駐車場方面への信号待ちの列だった。
立体駐車場も当然混雑していて、結局屋上まであがってしまった。それに、エレベーターが来ないので階段で店内までおりた。
先週の土曜日はメーデーでスイス、ドイツ、フランスどの国もお店はお休みだったし、今日はフランスのお店がお休み。
フランスナンバーの車も多いし、普段よりも混雑が激しい。
うちはたいした買物ではなかったけれど、レジに並ぶカートはみんな満載という状態だった。

帰って調べてみたら、今日はフランスの「第二次世界大戦終戦記念日」だった。
近所なのに国が違うので、こいうことがあるのですね。

*********************************************************
2004/05/07(金) 20:44
カジュアルフライデー

朝は地面は濡れていたものの雨は上がっていた。
念のために折り畳み傘を持って出かけた。
普段のショルダーバッグには、いつも小さな傘を入れているのだけれど、今日はバックパック。
金曜日は勝手にカジュアルフライデーにしているので、ジーンズにセーターという格好。
本当は毎日そういう格好でもいいのだけれど、毎日着るものを考えるのも面倒くさい。
金曜日には、たまに髪を括らなかったり、バレッタしたり、とかもしている。

最近、服の着替えの時などに髪を挟んでしまったりするようになった。
括っていてもショルダーやリュックのベルトに挟んでしまったり、椅子の背との間と自分の背中の間に挟んでしまって頭が引っ張られたり。
長髪の不便さも身を持って体験するようになりましたね。
でも、やっぱりもう少し伸ばしてみよう。

*********************************************************
2004/05/06(木) 20:30
死の前に

先日奥さんの日本の友人が亡くなったという知らせがあった。
スポーツクラブの知り合いで、よく彼女たち同士でスキーに行ったりしていた。
奥さんよりも年上だけれどスノボもするしバイクも乗るという人だったらしい。
スポーツやバイクの事故も以前から何回もしていたらしいけれど、数ヵ月前のバイク事故が原因だったのか、ある日頭が痛いと入院して、ほどなく亡くなったらしい。
その知らせは本人のメールアカウントから送られてきて「○日に○○は他界しました」という内容だったということ。
奥さんは最初は何かの冗談かと思ったらしい、本人からだったし。
その人は死の前に自分のメールアカウントに登録されているアドレス帳の相手に連絡できるように旦那さんに託したのだろうか。

昔ならアドレス帳は文字で残されていただろうし、それでなくても大抵必要な連絡先は受け取った年賀状から連絡先は分かっただろう。
今多くは電子メールが通信手段になっているし、海外にいると普段の通信は殆どそれに依存している。
そうすると個人メールアカウントは家族でも知らないので、そこにしかない連絡先には知らせようがない。
例えば、わたしが事故で突然死んでしまったら、家族が知らないわたしの友人たちんはどう知らせることができるだろうか。
わたしの場合は、ふたつの日記が予告もなくしばらく途絶えたら、なにかあったと思ってもらえるだろうけれど確かめようがないよね。
唯一可能なのは、日本の会社では知らされるだろうから、「うたかた」を読んでくれている日本の同僚が掲示板に書き込みをしてくれることかしら。
ネットだけに依存していると、相手がどんな状態なのかわからないんですよね。
突然の死の準備で、メールアドレスの整理や、いざというときのパスワードの委託など考えとおかないといけないかもしれない。

*********************************************************
2004/05/05(水) 18:25
昔話

日本ではゴールデンウィークも終りですね。
すごい風が吹いていて成田空港に着陸できなかった飛行機が別の飛行場に着陸したとか、その渦中の人達には散々な結末だったようです。
そういえば以前スイスから日本に帰国した時には、わたしも台風のせいでそんな体験をしました。
その時はスイス出発が半日ほど遅れて、成田に着陸できずに札幌に行ってしまいました。
そこで降ろしてホテルに泊めてくれるのかと思ったら、しばらくしてまた成田に戻りますとのこと。
成田に着くのは夜の12時頃だけれど、その先はバスが運行しているというので、なんとか都心までは辿り着けると思っていたのに、実はバスなんて走っていなかったのです。
タクシー乗り場は長蛇の列なのにタクシーは全然いないし、電車の駅のシャッターは閉まっているし。
各地からの何便もの乗客が同じ状態なので、閉じたシャッターの前ではもう床に横になって眠っている人達やグループで集まって座り込んでいる人達が溢れていました。
ただ一軒開いていたコンビニも長い列が出来ていて、食べ物はあっというまに売りきれてしまいました。
幸いわたしは偶然にスイスの空港で同じ会社の同僚と偶然出会っていたので、駅の構内で朝まで二人で飲み明かしてしまいました。
コンビニでビールとチューハイは早くに売りきれてしまったけれど、日本酒パックは最後まで残っていたので、お土産のブランデーに手をつけなくて済みました。
今なら笑い話にしてしまえるけれど、当時は携帯ももっていなかったし、家に連絡をとるのも一苦労でした。
後日その同僚が航空会社にクレームの電話をいれて、タクシー代(乗っていないけれど)たしか2万円くらいが降り込まれました。
それと、その1週間後にスイスに戻る時に、なぜかビジネスクラスをファーストクラスにアップグレードしてくれました。
後にも先にもファーストクラスに乗ったのはその時だけです。
もう8年前の話です。

*********************************************************
2004/05/04(火) 19:46
ゲンナリ

夕方に少しだけ雨が降った。明日は雨の予報。
空気には湿り気があるのになかなか本格的には降ってこない。
雨が降ったら降ったで鬱陶しいのではあるけれど、まるっきりカラカラというのもいただけない。
先日奥さんがベランダに椅子と机を買ってきたので、雨を眺めながらビールを飲むのもいいかもしれない。

さて、昨夜たまに自分のプロファイルのページを見てみたら、自分の写真がすりかわっていた。
「ゲンナリ」とうい文字と四つんばいになった形の棒状の人型の絵。
管理者モードで確かめたら元の写真。もう一度ページを開いたら元に戻っていた。
どうやってしたのか分らないけれど、一回だけすりかえたのかしら。
げんなりするのは勝手だけど、勝手に人のものを改変されたくないな。
こんなマイナーなところにいたずらする人間がいるのも不思議だけれど、初めてこういう悪意を受けたので、こっちこそ「ゲンナリ」してしまった。

*********************************************************
2004/05/03(月) 20:07
慣れ親しんでゆく

夕方にぱらぱらと雨。
午後7時半になって、曇り空でもなかなか真っ暗にはならない。ゆっくりと夜になってゆく。
ベランダの開け放った大きな扉からは、少し湿ったような冷気が入ってきて、鳥の囀りが聞こえる。
教会の鐘が時間を告げて鳴っている。
向いの家々もあきらかに日本とは違うこの景色も、すっかり見なれたものになってしまった。
借り住まいからこのフラットに移り住んだのは去年の今月の半ばだった。
まだまだ、ここで暮らすと言いうことに降りまわされていた頃だった。
家具も毎週のように見に行ってたし、フラットの契約も、電気工事手配も、カーテンの手配も、なにもかもが慣れない言葉でしなればならなかった。
放り出したくなっても自分でする以外になかったし、焦りと不安といらいらの毎日だった。

日本にいたときから、あんまり家族団欒ということがなかった家族で、みんなそれぞれ自分のことをしていることが多かったし、今もそうだけれど。
少しは麻雀やゲームをして同じ時間を共有することもしている。
いつからバラバラになってしまったのかわからないけれど、少しでも復帰できればいい。

最初は大阪から横浜への転勤、奥さんの鬱病、その後のわたしのスイスへの3ヶ月半の単身長期出張。
この辺りは、幼稚園を横浜で入り、小学生の一年で数ヶ月の父親の不在を体験して、娘にも影響を与えたんだろうな。
でも、その時は3週間スイスにやってきて、わたしは家族はまとまったと思ったのだけれど。

そうして今はスイスで生活していて、環境の変化というのは確かに大きなストレスなのだと実感している。
ストレスがお互いから余裕を奪ってしまうのね。

おまけに、その間に、わたしの「わたしの中の女」宣言を奥さんにしてしまったし。
その他いろいろ...ここでは言えないような出来事もあったし。
まぁ、家族を続けられているだけでもいいか、とも思える。

それから、この転勤を機に昔の友人達との交流が復活したのは、わたしには嬉しいこと。
今から何年ここに住むのか分らないし、こうして年月とともに周りは変っていって、わたしもそのなかであがいているんだろう。
たとえ、悲しかったり、絶望したりしても、その中で喜びがあれば、それはいいことだろうね。
だから、やっぱり家族にも友人達にも感謝です。

*********************************************************
2004/05/02(日) 15:41
予定のない一日

今日は何も予定のない一日だったので家で過ごした。
遅い朝食の後、髭抜きをして少しインターネット。
冷やしうどんの昼食の後、いつものように近所の森を散歩。
新緑でまぶしいような森の道では、うるさいほどに鳥たちが囀っていた。
散歩をしている人たち、犬と一緒に歩いている人たち、ジョギングをしている人たち、いつもの休日の風景。
雲がでてきていたので雨が降るかな、と思っていたけれど、少し雫があたっただけだった。
帰りに家の近くまで来たところで、前からやって来た女の子二人連が声をかけてきた。
「ガーテンシュトラッセはどこでしょうか?」と訊いてきた(ドイツ語で)。
どこか聞いたことはあるけれどはっきり思い出せない。あっちかな?と指を差して英語で言った。
相手は困ったような顔で、結局そのまま真っ直ぐ歩いていったけれど。
考えてみたら「あっち」はガーテンシュタットの方向だった...
暫くして通りの表示があった、なんと「ガーテンシュトラッセ」。ここがガーテンシュトラッセだったのね。

雨が降りそうで降らない。
天気予報は雨だったりするのに。
普通はこの時期はもっと雨が降るらしいのだけれど。

*********************************************************
2004/05/01(土) 22:22
ちょっと遊びに行く

お昼頃に、いつもの麻雀相手のフランスに住んでいる家族の奥さんから電話があった。
天気予報が雨だったので予定していたハイキングを取りやめてしまったので暇らしい。
それで遊びにこないかというお誘い。
少し遊んでから、夕食をそこから近いアルザス料理のお店で食べようということにして、昼食後に出かけた。
そのとときの格好(襟周りがレースで縁取ってある女性物のTシャツ&バンスクリップでアップの髪)に、奥さんからクレームがついて、仕方がないので男物シャツに着替えて、髪はバレッタに替えた(笑)

行く途中で、そこの家族の近所の家の屋根に巣を作っているコウノトリを見た。
まるで置き物のように立っているのが、かわいい。

今日の麻雀は、その家族の娘(小学2年だったかしら)とうちの娘も参加。
ひとしきり遊んで(やっぱりわたしはカモだったけど)レストランに行ったらお休み。
今日はメーデーなのでスーパーもお休みだし、やっぱりね。
その家族の知っている別のアルザス料理店に行ってみたけれど、そこもお休み。
次ぎに行った中華料理店で落ちつくことができた。
美味しくて安かった。ワインも一本飲んだしいろいろ頼んだけれど、家族折半で40ユーロ。
スイスで食べたらこれが一人分になってしまうこともあるから安い。

本当はわたしのほうが沢山飲んでいるのだけれど、奥さんは顔が赤いから運転できないというので、わたしが運転。
酒気帯び運転は随分久しぶりのこと。ずっと以前は、本当に酔っ払い運転をしたこともあるけれど、やっぱり怖いもんね。
フランスからの国境で珍しく止められたので、ちょっと焦った。
スイス居住証明書、パスポート、免許証、全部渡してチェックされて無事に放免。
もう9時を回ったのに群青色の空にはほんのり明るさが残っている中を帰ることができた。